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5日、中国中央テレビは、世界から30年は後れていると言われていた中国のコンテナ船造船業が「逆襲」に成功した背景を紹介する記事を掲載した。資料写真。
2025年6月5日、中国中央テレビ(CCTV)は、世界から30年は後れていると言われていた中国のコンテナ船造船業が「逆襲」に成功した背景を紹介する記事を掲載した。
記事は、中国が最初に建造したコンテナ船が世界から30年以上も後れを取っていたものの、わずか数十年の間に技術を導入するところから「圧倒的なリード」へと局面を転換したと紹介。世界の年間造船受注の約4割を占め、国の造船能力が如実に現れるという超大型コンテナからその秘訣を探った。
まず、超巨大コンテナ船の貨物室開口部が風や波によるねじれ変形に対処するために必要な「止裂鋼」の国産化に成功したほか、世界最大出力を持つ二元燃料エンジンを開発したことを挙げた。特に二元燃料エンジンを開発する中で培った省エネ・環境配慮技術が世界のトレンドをリードしていることに言及した。
また、現代の超大型コンテナ船でプレ艤装技術が多く採用される中、中国が開発したインテリジェント建造技術は構造学、機械、電力、通信、水音響など300以上の専門分野が関わる艤装部品製造の最適化を実現していること、長江デルタ地域では半径200キロ以内に造船所と関連企業が高い密度で集積しており、非常に強力なサプライチェーンが構築されていることにも触れた。
記事はさらに「米国が中国の造船業に圧力を加えている中で、造船に携わる代々の人材こそがわれわれにとって最大の自信の源なのだ」とし、世界をリードする技術やサプライチェーンの前に、造船に携わる人びとの努力が中国造船業の成長を支えているとの見方を示している。(編集・翻訳/川尻)
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