2025年6月5日、中国メデイアの環球時報は、中国の真珠養殖業が世界で有名になりつつあるとする、仏メディアの報道を紹介した。

記事が紹介したのは仏紙ル・プチ・ジュルナルの3日付報道。同紙は、中国が現在世界の淡水真珠の70％以上を生産しており、その中心である浙江省諸曁市では真珠経営企業が9000社余り存在し、現地の真珠産業規模は500億元（1兆　　　　8600万円）を超えているほか、江蘇省や湖北省などでも淡水真珠を生産していると伝えた。

また、中国全体の真珠市場規模は2023年に前年比46％増と大きな伸びを示したことを紹介した上で、中国の真珠市場規模急拡大の背景にはライブコマース販売の成長があると説明。一部の市場では専門のオンライン流通センターが設立されており、若い世代が従来の枠にとらわれない自由な着用スタイルを開拓していると伝え、業界では現在文化、デザインの両方でハイエンド市場開拓に注力しているほか、真珠養殖の研究にも積極的に投資しているとした。

同紙は、中国産真珠が価格での優位性を保ちつつ品質を高めて世界的な評価を高めていること、より厳格な環境基準を設けて養殖作業や汚染、化学物質使用に関する規制を強化していることを紹介。淡水真珠だけでなく、広西チワン族自治区北海産の「南珠」に代表される海水真珠も生産量、品質ともにすでに十分高い水準にあると評した。（編集・翻訳/川尻）