ロボット電気技師、第15回全国運動会を支援―中国

人民網日本語版    2025年6月5日(木) 6時30分

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ロボット電気技師が第15回全国運動会を支援している。

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「ダッ、ダッ、ダッ……」広州市天河体育センター内の小道で、スマート四足歩行点検ロボット「小巡(シャオシュン)」が小走りし、左右に顔を振り周囲の状況をスキャンしていた。「以前は6人のチームで点検作業を実施していたが、小巡2台だけで24時間連続の点検が可能になった」と小巡の名付け親で、南方電網広東広州天河電力供給局配電部サブマネージャーの劉秦銘(リウ・タイミン)氏は誇らしげに語った。人民網が伝えた。

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その背後では、南方電網広東電網公司第15回全国運動会スマート電力保証ロボットグループが整列し、それぞれの得意技の披露を待っていた。第15回運動会は11月9日から21日まで広東、香港、マカオで開催される。

すでにベテラン電気技師となった活線作業ロボット「悟空」はロボットグループの中心メンバーで、その名の通り孫悟空の「分身の術」という技を持つ。VRゴーグルを装着した作業員は、地上から遠隔でロボットを精密に制御できる。活線作業では、電線の接続や障害物の除去、機器の清掃などが必要となるが、悟空は高所での360度死角なしの作業を実現し、作業の誤差を0.3ミリメートル以内に抑えられる。

「左に押してみてください」。スタッフに操作レバーを押すよう促された筆者は、「トン」という柔らかい機械的な電子音とともに、次の操作ができなくなった。南方電網広東広州黄埔電力供給局配電部の技術者、王喜軍(ワン・シージュン)氏は「もう動かせないよね?悟空には手術支援ロボット・ダ・ヴィンチと同じ力覚フィードバック技術が搭載されており、現場から遠く離れた作業員でもロボットアームと機器、配線、障害物との接触状況を感知できる。これにより、作業の安全性が確保され、作業効率も80%向上した」と述べた。

ロボットグループの大役を務めるのは電力人型ロボットだ。電力規定および専門知識の解説に加え、作業員と協力し作業許可の確認や操作監視などの任務を遂行できる。柔軟な両脚で石畳やケーブル溝カバーなどの複雑な路面状況に対応できる。巧みな両手で 物をつかんだり、ボタンを押したり、スイッチを操作したり、ドアを開けたりといった動作を実施できる。将来的には、作業員の代わりに設備の点検、故障診断、操作実行などの任務を遂行できる。


これほど多くの優れた技術を、どのようにして生産性へと転換できるのだろうか。広東電網機械点検管理センター変電機械点検管理部マネージャーの張英(ジャン・イン)氏は、「人型ロボットは数えきれないほどのエンボディドAI向け大規模言語モデルの訓練と電力現場に特化した作業・任務の訓練を経て初めて、電力という垂直分野で作業することができる」と説明した。

第15回運動会の準備段階から現在までに累計で238件の隠れた欠陥を発見した室内スマート点検ロボット「大白(ダーバイ)」、電力作業員の身体機能を補助するスマート外骨格システムなど、より多くの画期的技術を用いた設備が第15回運動会の電力供給保証システムの構築に加わっている。

気が付けば、ロボットグループの見事なパフォーマンスに市民が次々と足を止めていた。赤い服の高齢男性は親指を立て、「ロボットがいれば、電力供給が安定し、試合も安心して見られるよ」と称賛した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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