韓国・中央日報は2025年5月30日、日本の故・安倍晋三元首相の夫人である安倍昭恵氏がロシアを訪れ、ウラジーミル・プーチン大統領と会談した様子を伝えた。

昭恵氏は30日にモスクワを訪問し、クレムリン宮殿の中でプーチン大統領と会談した。昭恵氏を出迎えたプーチン大統領は、大きい花束を持って登場し、昭恵氏に手渡した。会談の中で、プーチン大統領が安倍元首相によるロシアと日本の協力発展への貢献に感謝を伝えたところ、昭恵氏は目を潤ませた。

一方、昭恵氏はプーチン大統領が16年12月、安倍元首相の地元の山口県を訪問したことについて触れ、「ロシアは大切な隣国だ」などと伝えた。

記事は、昭恵氏が石破茂首相よりも先にプーチン大統領と会談したことについて、「ロシアとの関係改善の一助になるのでは」との見方もあると伝えた。

昭恵氏は昨年12月に米国のドナルド・トランプ大統領と会談。この会談も石破茂首相よりも先に行い話題になった。

故・安倍晋三元首相は、選挙の遊説中だった22年7月に奈良市の大和西大寺駅で銃撃を受けた。その後、病院に搬送されたものの死亡した。67年の生涯を閉じさせたこの事件は、社会に大きな衝撃を与えた。銃撃した山上徹也被告は殺人などの罪で起訴されているが、未だに初公判は開かれていない。

韓国のネットユーザーからは「故・安倍元首相が文在寅（ムン・ジェイン）元韓国大統領にケーキをプレゼントしても、文大統領はケーキを食べなかった」などと故・安倍元首相との関係を思い出すようなコメントも見られた。（翻訳・編集/小林英介）