日清戦争の沈没船、黄海で発見―中国メディア

Record China    2014年10月8日(水) 19時56分

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8日、国家文物局水下文化遺産保護センターはこのほど、丹東市の黄海の海域に沈没した船が、中日甲午戦争(日清戦争)の海戦で沈没した戦艦であることを確認した。

2014年10月8日、国家文物局水下文化遺産保護センターはこのほど、丹東市の黄海の海域に沈没した船が、中日甲午戦争(日清戦争)の海戦で沈没した戦艦であることを確認した。この戦艦は、「丹東1号」と命名された。中国新聞網が伝えた。

丹東1号は1600トンほどで、水深18-23メートルの海底に沈没した。戦艦のすべてが砂の中に埋もれ、一部の鉄板と船体の部材が砂の中から見えている。戦艦には大量の海底生物と漁網が付着している。

丹東1号の水中考古重点調査チームを率いる周春水(ジョウ・チュンシュイ)氏は、「現状から判断すると、この戦艦は外的要因による損傷が深刻だ。この損傷には、さまざまな原因がある。当時爆弾を投下された可能性があり、ボイラーが爆発した可能性もある。また現代人が網を使い、破片を引き揚げたと見られる。しかし幸運にも、いくつかの問題を説明するものが見つかった。1門の艦砲、一部の弾薬の他に、全長が50メートル以上、幅が10メートル、縦横比が少なくとも5に達する細長い艦体が見つかっている。この縦横比は、丹東1号が戦艦のようなものであったことを意味する。どのような艦艇であっても、重要な意義がある」と指摘した。

120年前の中日甲午戦争で、清の北洋艦隊のうち「致遠艦」、「経遠艦」、「超勇艦」、「揚威艦」の4隻の戦艦が交戦海域で沈没した。専門家は、丹東1号は●世昌(デン・シーチャン、●=登におおざと、)が率いた致遠艦、もしくは黄建勲(ホアン・ジエンシュン)が率いた超勇艦である可能性が高いと分析している。1門のガトリング砲がすでに水揚げされているが、製造元の重要な情報が記されているプレートは海洋生物に覆われている。今後の作業により、戦艦の身分を示す重要な手がかりが得られる見通しだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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