兵馬俑三号坑に男が侵入、原位置展示中の武士俑2体を損傷―秦始皇帝陵博物院

Record China    2025年5月31日(土) 21時0分

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秦始皇帝陵博物院の兵馬俑三号坑で30日午後5時半ごろ、見学エリアにいた男一人が防護柵などを乗り越えて展示エリアに侵入し、展示中の鎧甲武士俑2体に損傷を与えた。

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陝西省西安市内の秦始皇帝陵博物院の兵馬俑三号坑で30日午後5時半ごろ、見学エリアにいた男一人が防護柵などを乗り越えて展示エリアに侵入し、展示中の鎧甲武士俑2体に損傷を与えた。警察発表によると、男には精神疾患があると分かったという。

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秦始皇帝陵博物院は秦始皇帝(皇帝としての在位は紀元前221年-同210年)の陵や兵馬俑の管理を行っている。兵馬俑の多くについては、当初の状態を示す「原位置展示」が行われている。来場者は兵馬俑が置かれた状態の坑道の周囲から見下ろす方式で見学する。なお「兵馬俑」とは兵俑や馬俑の総称で、30日に発生した事件では、鎧甲武士俑2体が破損したという。破損の程度については日本時間31日午後1時現在、報道が見当たらない。

兵馬俑

警察発表によると、男は三号坑周囲の見学エリアから柵を乗り越え防護ネットも突破して展示場所に飛び降りた。見学エリアと展示品が置かれていた坑道の底とは、約3メートルの高低差がある。男は警察により身柄を取り押さえられた。男は30歳で、調べた結果、精神疾患があることが分かったという。

破損した鎧甲武士俑2体はいずれも、「国家二級文物(文化財)」に指定されていた。「国家二級文物」は、最も貴重な文化財と認められた「国家一級文物」と比べて、国外への貸し出しがやや容易であるなど管理方法についての定めは多少緩いが、極めて重要な文化財として厳格に扱うことが求められる点に変わりはない。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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