病気の予防、診断、治療からリハビリテーションまで、人工知能（AI）技術が健康管理の各プロセスに徐々に浸透しており、中国のAI健康管理市場も高速発展の段階に入っており、極めて大きなポテンシャルを示している。

上海市のある健康診断機関では、AIアシスタントが慢性疾患や特定疾患を抱えた人々への健康管理サービスを開始した。例えば、血糖値を管理するAIエージェントがウェアラブル端末と連携し、ユーザーの血糖値、体重、食事、運動といった多次元の健康データをリアルタイムで深く分析し、個別化された健康管理プランを作成することができる。

ある健康管理グループの兪熔（ユー・ロン）会長は、「スマートフォンを見て、紅焼肉（豚肉の醤油煮）の3切れ目を食べるのを控えた。血糖値が上がっていたからだ。すべての人に専属の主治医をつけているようなもので、AIがサービス標準を均一化し、高品質にすることで、あらゆるコストを非常に低く抑えられる」と説明する。

専門機関の予測では、中国のAI健康管理市場の規模は1兆元（約20兆円）を超え、27年は2兆5900億元（約51兆8000億円）に達する見込みで、複合年間成長率は20％以上になるとしている。

方正証券の医薬品産業部門の周超沢（ジョウ・チャオザー）チーフアナリストは、「将来、基礎医学のデータと個人の健康診断データ、そして個人の日常的な健康モニタリングデータをすべて関連づけることができれば、AI健康管理市場は1兆元規模に達する可能性がある」との見方を示した。（提供/人民網日本語版・編集/KS）