中国の学校で自作「ペン銃」が流行、安全性への懸念も―中国メディア

Record China    2025年6月2日(月) 10時0分

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21日、法治日報は、中国の学校で中性ペンを改造して作る「ペン銃」が流行しており、事故が頻発するなど安全への懸念が広がっていることを報じた。

2025年5月21日、法治日報は、中国の学校で中性ペンを改造して作る「ペン銃」が流行しており、事故が頻発するなど安全への懸念が広がっていることを報じた。

記事によると、「ペン銃」とは中性ペンを一旦分解して再度組み立てることで、ペンに使われているバネのちからでペン芯を飛ばすというもの。市販のペンが3本あれば他の部品を用意することなく作れるため、「自作できる武器」として小中学生の間で流行しているという。発射されたペン芯は2メートルほど飛び、SNSでは飲料缶のピラミッドやアクリル飾りに命中させて倒す動画が人気を集めているとのことだ。

SNSの動画では「学校で簡単に作れる」「面白くて安全」といった情報が強調され、あくまで「子どものおもちゃ」として認識されている「ペン銃」だが、学校内では事故がしばしば起きているようだ。生徒が自分に向けて発射してペン芯が角膜を貫通した、別の生徒が発射したペン芯が手のひらに刺さる、複数の児童が休み時間に「ペン銃」を使ってロールプレイ遊びをしていた際、1人が別の児童の顔にめがけて発射してペン芯が目に刺さるという事故がこれまでに報告されており、特に目を負傷した場合には視力低下などの深刻な事態も発生しているという。

記事は、材料の入手が容易で手軽に作れる上、一定の威力を持っていること、SNSの動画による影響の大きさなどが小中学生の間で「ペン銃」ブームを生んだ背景にあるとした上で、専門家が「ペン銃は銃器弾薬や違法改造品には当たらないものの、鋭利なものを発射することは当然危険を伴う」とコメントしたことを紹介。保護者らは流行の要因となっているSNSでの関連動画配信を規制するよう呼びかけており、学校側も保護者の要望を受けて監督を強化する姿勢を示し、危険性を警告しているものの、日常生活で使用するペンを材料としているだけに流行を食い止めるのが難しいのが現状だと伝えている。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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