1万年前の中国で在来種のブドウ栽培を確認

CRI online    2025年6月1日(日) 5時0分

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約1万年前から宋代・金代にかけて先人が在来種のブドウ属の植物を栽培し続けていたことが明らかになりました。

中国社会科学院はこのほど、北京市内で「科学技術考古学と文化遺産保護の重要な成果」を発表しました。発表項目は多くありましたが、うち一つは中国の数十カ所の遺跡で出土したブドウ属の種子を扱ったもので、約1万年前から宋代・金代にかけて先人が在来種のブドウ属の植物を栽培し続けていたことを明らかにした研究でした。

北部の内蒙古赤峰の遼上京遺跡、中部の河南省洛陽二里頭遺跡、東部の安徽省蚌埠の禹会遺跡、北部の北京の東胡林遺跡で出土したブドウ属植物の種子は、それぞれ約800年、3000年、6000年、1万年以上前のものです。考古学の専門家によると、この4つの遺跡を含め、中国の新石器時代、青銅時代、さらには唐代と宋代までの多くの遺跡から、一定数のブドウ属植物の種子が出土しています。形状はほぼ同様で、中国国内の野生ブドウ属の種子の特徴を備えています。

河南省の二里頭遺跡の周辺で発見されたブドウ属の株は、考古学研究の新たな材料になりました。中国社会科学院科学技術考古学と文化遺産保護重点実験室の鍾華助理研究員は、ブドウ(属)の種子は遠くから運ばれた可能性があるが、ブドウのつるは長距離にわたっては運ばれなかった可能性が高いとして、二里頭文化の時期に人々がブドウ(属)植物を栽培し始めていた可能性が高いと推測しています。鍾助理研究員は、西方のユーラシア種のブドウが伝来した後、在来種のブドウ属の植物資源と長期にわたり共存し、共に利用された歴史があると見ています。(提供/CRI

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