中国初の「液体酸素メタン＋ステンレス鋼＋海上軟着陸回収」ロケット、「元行者1号」の検証型ロケットが29日未明、中国東部の山東省煙台市にある打ち上げ母港の海陽東方航天港で初の海上飛行回収試験に成功しました。

「元行者1号」検証型ロケットは、フルサイズの薄壁ステンレス鋼製ロケットで、直径4．2メートル、総高さ約26．8メートル、離陸質量約57トン、試験飛行時間125秒、飛行高度約2．5キロメートルです。今回の飛行試験は点火離陸、エンジンのフル推力による上昇、推力の調節、エンジンの一時停止、自由降下滑空、エンジンの二次起動、減速後の海上ホバリング、海面への軟着陸の作業8段階を順調に完了しました。試験の過程でロケットは正常に飛行し、着水回収も正常に実施されました。

今回の試験で使用された検証型ロケットは、中国初の「液体酸素メタン＋ステンレス鋼＋海上軟着陸回収」の技術的なブレークスルーを実現したもので、大型ステンレス鋼製の再利用可能運搬ロケットが正式にプロジェクトの応用段階に入ったことが示されています。（提供/CRI）