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中国ではこのところ、薄着になる夏までに理想の体形を手に入れようと健康意識が高まり、ジムに通う人が増えている。混み合うピーク時には人気のマシンの横に列ができることさえある。写真は中国のジム。
中国ではこのところ、薄着になる夏までに理想の体形を手に入れようと健康意識が高まり、ジムに通う人が増えている、と国営メディアが報じた。仕事帰りの会社員らで混み合うピーク時にはジムのほぼすべてのマシンが使われ、人気のマシンの横には順番待ちの行列ができることさえある。
国営新華社通信によると、ボディービルディングやフィットネスが中国で一般的に知られるようになったのはここ20年ほどだが、その発展ぶりは目覚ましい。3月上旬に発表された「2024中国スポーツ・フィットネス業界データ報告」によると、昨年12月時点で全国のフィットネス会員数は8752万5000人と23年比25.47%増加した。これは中国人の間で、体形を気にする傾向が強まっていることを示しており、ついには政府まで人々に「体重管理」を推奨し始めた。
3月上旬に開催された全国両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)の期間中、中国国家衛生健康委員会の雷海潮主任は記者会見で、体重管理について7分間にわたり語った。一部のネットユーザーはこの動きを「国がダイエットを呼び掛けている」とユーモアを込めて表現し、ニュースはたちまち検索キーワードランキング入りを果たした。
山西大学政治・公共管理学院の王毅教授は「社会全体にとっての国民の健康の重要性を考慮すると、政府レベルで健康意識の向上を呼び掛ける価値は確かにある」と述べた。
中国国家衛生健康委員会が発表した「体重管理指導原則(2024年版)」によると、効果的に抑制されない場合、30年には中国の成人の過体重・肥満率は70.5%に達し、子どもでは31.8%に達すると予測されている。
その一方でフィットネス愛好家の中にはフィットネスによりけがをする人もいるため、一部の中医(中国伝統医学)の医師はこの西洋発祥のトレーニング方法に疑問を呈し始めている。
山西白求恩医院中医科の魏孟玲主任は「中医学の理論では、気と血は正常な生理活動を維持するために重要な物質とされている。しかし、フィットネス、特に過度なフィットネスは、気血の過度な消耗を引き起こしやすい」と指摘した。
同医院リハビリテーション科の王萍芝主任によると、ここ数年、フィットネスによるけがで受診する患者数が年々増加。月間の受診数は3年前に比べて約6倍に増えたという。王主任は「多くのフィットネス愛好家は科学的なフィットネス方法や手順を習得しておらず、自分に合っていない運動プログラムや不適切なフィットネスの手順で運動しており、これがけがの主な原因になっている」と注意を喚起した。(編集/日向)
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