拡大
中国貴州省で珍しい「幽霊の花」が発見されました。
中国南西部の貴州省林業局の研究者はこのほど、同省でツツジ科ギンリョウソウ(銀竜草)属の2種、浙江仮砂晶蘭(Monotropastrum lungschuanense)と球果仮砂晶蘭(Monotropastrum humile)を初めて発見しました。2種は独特の外観と神秘的な成長習性から「幽霊の花」と呼ばれています。
研究者は貴州省茂蘭国家級自然保護区の奥深い密林で野生蘭科植物のモニタリングを実施していた時、開花中の浙江仮砂晶蘭30株余り、球果仮砂晶蘭8株を発見しました。
この2種の植物はいずれも密林の奥に生え、玉のように白く透き通り、湿って暗い環境や木々の下の太陽光の弱い反射光に照らされて半透明の微光を放ち、まるで林の中に出没した幽霊のようで、「幽霊の花」と呼ばれるようになりました。
新たに発見された2種には差異があり、浙江仮砂晶蘭の花は、雄しべが滑らかで毛がなく、2本の雄しべが一組になりぴったりと密着し、蜜を分泌する蜜腺が裂けて反巻きになっています。一方、球果仮砂晶蘭の花は、雄しべが子房(しぼう)を均等に取り囲んでおり、蜜腺は三角状で裂けていません。
これらの植物は伝統的な生存パターンを覆し、葉緑素が含まれておらず、光合成もできず、多年生菌根共生植物に属しています。生涯地下に潜伏し、開花時にのみ腐植層から出て、森林の腐った有機物や特定の真菌と共生して養分を得ることに完全に依存しています。この種類の植物は生存環境に対する要求が厳しく、安定した陰湿な環境、深い腐植質層、および特定の真菌との共生環境においてのみ生存が可能となります。(提供/CRI)
Record China
2025/5/29
Record China
2025/5/29
Record China
2025/5/29
Record China
2025/5/29
Record China
2025/5/28
華流
2025/5/28
この記事のコメントを見る