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中国で1000年前の吐蕃期の王冠が復元されました。
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中国社会科学院は27日、北京で複数の「科学技術考古学と文化遺産保護の重要な成果」を発表しました。その中には、出土時には墓の崩壊で破損しており、独自の複合材料と修復技術で2年近くをかけて復元された青海泉溝1号墓の金冠があります。金冠には修復の痕跡がほとんど見られず、中国で吐蕃時代(7世紀初めから9世紀中ごろ)の複雑な造形をもつ王冠が完全に復元されたのはこれが初めてです。
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2019年に中国西部の青海省烏蘭県泉溝1号墓から出土した「龍鳳獅子紋銀装飾金王冠」がこのほど修復されました。真珠が使われ龍や鳳、獅子の紋様に宝石がちりばめられたこの王冠からは、どれほど子細に観察しても、修復の痕跡を見出すのは困難で、文化財保護専門家の修復技術に感嘆させられます。
この王冠は今から1000年以上前、墓室の秘密の場所に埋められたため、盗掘者による破壊を免れました。地下に長期間埋まっていたため、本体の腐食がひどく、ひび割れが生じて元の姿が完全に失われていた上、少し触っただけで崩れてしまうほど脆くなっており、修復は困難を極めました。
2年近くの修復作業で、考古学専門家は伝統的な技術と現代の科学技術を結びつけ、特に独自の知的財産権を有する特許技術を用いて、ベースとなる銀製の構造部分を矯正・強化し、1万回以上に及ぶ精密な溶接作業を繰り返しました。さらに、X線画像技術と中性子画像技術を用いて、本体と王冠の前後に垂らされた珠玉を連ねた糸状の飾りを正確に復元し、王冠の再現に成功しました。中国で吐蕃時期の文化財である複雑な造形をもつ王冠が完全に復元されたのはこれが初めてです。(提供/CRI)
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