華字メディアの星島環球網は29日、「半導体で台湾積体電路製造（TSMC）に負けても大丈夫。韓国はある産業で世界を席巻している」との記事を掲載した。

星島環球網がこの記事で取り上げたのは韓国の「医療観光」だ。

記事はまず、「韓国は半導体産業で困難に直面しており、サムスンは歩留まりの問題でTSMCに追い付いていないが、医療観光が韓国経済をけん引している」と言及。韓国保健福祉部のデータによると2024年に韓国が受け入れた外国人医療観光客は過去最高の約117万人（延べ人数。以下同）に達したと紹介し、「韓国は安価で質の高い医療美容サービスで大勢の外国人を引き寄せている」と説明した。

また、24年の訪韓外国人医療観光客について、分野別では皮膚科が全体の56．6％を占めたことや、国・地域別は日本が最多の44万人、中国が2位の26万人となったことなどを伝えた。

記事によると、韓国の医療美容観光が新たなトレンドとなっている主な原因は手ごろな価格にあり、例えばボツリヌス注射は欧米ブランドと比べて2、3割安い。さらにウォン安も訪韓観光客の増加を後押ししているという。（翻訳・編集/野谷）