中国の竜に「新たなメンバー」が加わる、黒い目と緑のアイラインが斬新

CRI online    2025年5月28日(水) 15時30分

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中国の竜に「新たなメンバー」が加わりました。

中国社会科学院は27日、北京市内で複数の「科学技術を用いた考古学と文化遺産保護の重大成果」を発表しました。その中には中国北部河北省の雄安古州城遺跡から出土した唐代(618~907年)の彩色陶製竜頭2点が含まれており、従来の竜のイメージを一新し、中国の竜文化を研究するための新たな素材となっています。

伝説上の竜をモチーフにした他の文化財とは異なり、10番の番号が振られた「10番竜」には、頭の上に牛にそっくりな両耳があり、額の中央にはL字型の角が一本だけ生えています。特に不思議なのは、角の両側のそれぞれに三つのらせん状の小さな角がついていて、後頭部には「炎の輪」のような鬣(たてがみ)があり、風になびく鬣が空を舞う竜のさっそうとした瞬間を捉えています。

調査隊長によると、唐代の陶製竜頭で現存している物は極めて少ないということです。調査隊は昨年10月に雄安古州城遺跡を発掘した際、この2点の陶製の竜頭を発見しました。当時、「9番竜」は比較的保存状態が良く、顔の部分がほぼはっきりと識別できました。しかし、修復が進むにつれ、もともと破損がひどかった「10番竜」は、より希少な姿を現わしました。その両耳の根元には小さなくぼみがあり、巻雲状のまつげに巧みに支えられて、支える力を増しているのと同時に、写実感も加えています。科学的な分析によると、竜頭全体が鉛白(シルバーホワイト)という白色顔料で塗られており、マンガンを含んだ顔料で黒目を、銅を含んだ鉱物で緑のアイラインを描いていたことが分かりました。

この2点の竜頭は古代建築物の屋根に飾られていたものとみられています。(提供/CRI

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