中国、走行距離ゼロの中古車を取り締まりへ、財務不正の温床か?―シンガポールメディア

Record China    2025年5月29日(木) 6時0分

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中国で走行距離がゼロの「ゼロキロ」中古車をめぐる論争が起きたことを受け、中国商務部が一部自動車メーカーを呼び出して討論を行ったと報じられた。

シンガポールメディアの聯合早報は27日、中国の自動車市場に出回る走行距離がゼロの「ゼロキロ」中古車をめぐる論争が起きたことを受け、中国商務部が一部自動車メーカーを呼び出して討論を行ったと報じられたことを伝えた。

記事によると、ロイター通信は事情に詳しい人物の話として、比亜迪BYD)や東風汽車などの代表が27日にこの座談会に出席し、市場に出回る「真新しい中古車」問題について主に話し合ったと報じた。

一方、財聯社も一部自動車メーカーや川下企業、業界団体が会議出席に関する通知を受け取ったと報道。「議題には中古車流通の質の高い発展や、『ゼロキロ』中古車に関する内容が含まれた」とした。

記事は、「ゼロキロ」中古車について改めて「中古車市場で販売されている登録手続きはすでに完了しているものの走行距離がゼロの『新車』だ」と説明し、「この現象は自動車メーカーによる財務不正の疑いがあり、同様の中古車が大量に出回っていることで監督管理体制の不備も顕在化した」と言及。また、「ゼロキロ」中古車の出現をめぐって、「一部ディーラーが在庫圧力の緩和、資金回収のために、長期にわたって在庫となっていた新車を中古車として登録、販売することで迅速に在庫処理を行い、新車の長期在庫化による価値の下落を一定程度回避している」との分析があることを伝えた。

このほか、一部自動車メーカーは販売が好調だとの印象で投資家に自信をもたせるために、車がラインオフするとすぐに登録するということを意図的に行っているという。

記事は、「中国国家発展改革委員会は20日の記者会見で、市場メカニズムをゆがめる『内巻式』競争(企業が資源を投入するほど見返りが減少するという、意図に反した競争の悪循環)の是正を強調した」とも言及し、「ゼロキロ」中古車問題で商務部が企業を呼び出したことは規制当局が業界の乱れを正すための措置を取る可能性を示していると指摘した。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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