インドがGDPで日本超え?その「質」に課題も=中国ネット「インドが強いのではなく日本が駄目すぎる」

Record China    2025年5月28日(水) 14時0分

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27日、環球時報の元編集長・胡錫進(フー・シージン)氏が自身の微博アカウントでインドの成長について持論を展開した。写真はインド。

2025年5月27日、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の元編集長・胡錫進(フー・シージン)氏が、自身の微博(ウェイボー)アカウントでインドの成長について持論を展開した。

胡氏はまず、インドのモディ首相が26日、日本を抜いて世界4位の経済大国になったと述べたこと、同国政府関係者からは2年半〜3年後にはドイツも抜いて世界3位の経済大国になるとの見通しも出ていることを紹介した。国際通貨基金(IMF)も年内に同国が日本を抜くとの予測を示しているものの、現状ではまだ日本がリードしているとみられることから、モディ首相による宣言は「フライング」のきらいがあるものの、近い将来同国が世界3位の経済力を持つこと事態は間違いないだろうとした。

また、インドの潜在力は非常に大きく、過去11年間で1人当たり国内総生産(GDP)が倍増するなど急速に成長していること、現在の国際地政学的な情勢がインドの発展に非常に有利に働いており、米アップルなどの多国籍企業が一部生産能力を中国からインドに移転していることなどを紹介した。

一方で、現在のインドを経済規模が同じレベルだった08年ごろの中国を比較すると「今のインドの実質的な経済レベルは08年の中国に及ばない」と指摘。その差を象徴するのが五輪の開催であり、中国が08年に北京五輪を盛大に開催できたのに対し、現在のインドはまだ開催権の獲得に至っていないことを伝えた。さらに、現在のインドには先進国レベルに到達した都市もないと指摘している。

胡氏は今後の経済成長に向けてインドが抱えている根深い課題についても言及。独立以来、社会革命や改革を経験しておらず、遅れたカースト制度が依然として大きな影響を与え、社会に深刻な不平等が存在するとしたほか、民族や宗教の問題も経済発展に伴って激化する可能性があると論じた。また、民族主義が旺盛なことも今後インドの国力が増強する中で安定的な国際環境を保っていくうえでの障害になる可能性も指摘した。

その上で、世界第2の経済大国である中国はインドの台頭を平常心で受け止めるとともに、「インドが世界の工場としての中国の地位を代替することはできない」という自信を持つべきだと主張。交通インフラの未整備、教育投資の低さなど、インドには中国に及ばない点が数多く存在することを強調した。

胡氏の評論について、中国のネットユーザーは「インドは貧富の差があまりにも大きすぎる」「インドが強いのではない、日本が駄目すぎるんだ」「中国には中国の気概がある。各国が成長するのは歓迎だ」「インドを見くびるべきではない」「中国はこれ以上インドにインフラ建設支援をすべきでない」といった感想を残している。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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