「耳をすませば」が台湾で5月29日より再上映、入場特典は香り付きポスター―台湾メディア

Record China    2025年5月26日(月) 19時0分

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23日、台湾メディアの琅琅悦読は、宮崎駿監督の作品「耳をすませば」が台湾で5月29日より再上映されると報じた。写真は耳をすませば。

2025年5月23日、台湾メディアの琅琅悦読は、宮崎駿監督の作品「耳をすませば」が台湾で5月29日より再上映されると報じた。

記事はまず、「『耳をすませば』は、青春、恋愛、音楽、ファンタジーといった要素が巧みに融合された作品であり、日本では観客動員数208万人を突破、興行収入は31億5000万円を記録し、その年の邦画興行成績第1位に輝いた。また、米映画批評サイト・Rotten Tomatoes(ロッテントマト)において95%の高評価を獲得している」と紹介した。

続けて、「同作で監督を務めた近藤喜文氏は『屈指の天才アニメーター』と称され、かつて宮崎監督の『となりのトトロ』と高畑勲監督の『火垂るの墓』が同時に製作された際、両巨匠が近藤氏を奪い合ったという逸話が残るほどの人物である。その後に、宮崎監督は再び近藤氏を指名し、同作『耳をすませば』の監督を託した。近藤氏は、思春期を迎えた少女・月島雫(つきしましずく)の繊細な心情を丁寧に描き、宮崎監督作品とは異なる独自の作風を確立し、スタジオジブリの名プロデューサー鈴木敏夫氏をも絶賛させた」と述べた。

また、「雫というキャラクターの造形に関して、宮崎監督は『活発で思考するより先に体が動く少女』を好む傾向があるのに対し、近藤氏は「落ち着きがあり、冷静に物事を考える品のある少女』を描きたいと考えたようだ。結果として、他人の目を気にしながらも文学的気質を持つ雫は、作品全体にさらなる魅力を与えることとなった。また、同作の制作中、宮崎監督が画家・井上直久氏の個展を訪れたことがきっかけとなり、井上氏が美術スタッフとして招かれた。これにより、同作品にさらなる魅力が与えられたのである」と言及した。

さらに、「『耳をすませば』に登場する猫の男爵・バロンの不思議な世界観が魅力的であったため、のちにスタジオジブリはバロンが再登場するピンオフ作品『猫の恩返し』を制作した。監督には『ホーホケキョ となりの山田くん』で注目を浴びたアニメーター・森田宏幸氏が起用され、再び猫をテーマにした人気アニメを生み出すことに成功した」とした。

記事は、「今回の『耳をすませば』の再上映にあたり、公開初週の5月29日から6月5日までに台湾全土の劇場で『耳をすませば』の映画チケットを1枚購入すると、A3サイズのポスターが1枚プレゼントされる。このポスターは、以前『風の谷のナウシカ』の再上映時に話題となったポスターと同様、高品質な厚手アート紙が使用され、さらに香り付きのマイクロカプセル印刷技術が採用されている」と説明した。

その上で、「ポスターには、作中の名場面である『地球屋の窓辺で語らう天沢聖司(あまさわせいじ)と雫』のビジュアルが採用されており、彼らのみならず、昼寝中の猫・ムーン、花々、作品タイトルにまで香り付きのマイクロカプセルが施されている。軽くこすると香りが広がる仕掛けで、サプライズ性に富んでおり『猫をなでながら香りを楽しむ』ような体験ができる。数量限定につき、早めの来場が推奨される」と勧めた。

台湾の配給会社・甲上娯楽のフェイスブック公式アカウントが同作の予告を投稿すると、「何回も見に行きそう!」「本当に再上映だなんて信じられない!!」「楽しみすぎる!大スクリーンで見る天沢聖司!」「『となりのトトロ』とか『風の谷のナウシカ』が再上映されたときからずっとこの作品の再上映を待っていたけど、やっと来た!」とのコメントが寄せられた。また、入場特典の香り付きポスターに関しては「ほしい!!」「猫を香りたい!」「香り付きポスターすごい!」「聖司ってどんな香りなんだろう?」「聖司の香りがするなんて…マジやばい」とのコメントが集まった。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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