韓国、外国人観光客数が過去最多も旅行収支は33億ドルの赤字=ネット「韓国には観光名所が少ない」

Record Korea    2025年5月23日(金) 6時0分

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22日、韓国・イーデイリーは「1~3月期の訪韓外国人観光客数が過去最多を記録したが、旅行収支は33億ドルの赤字となり、観光産業の構造的収益性の問題は依然として残っている」と伝えた。写真はソウル。

2025年5月22日、韓国・イーデイリーは「1~3月期の訪韓外国人観光客数が過去最多を記録したが、旅行収支は33億ドル(約4716億円)の赤字となり、観光産業の構造的収益性の問題は依然として残っている」と伝えた。

記事によると、1~3月期の訪韓外国人観光客数は、前年同期比13.7%増の387万人に達した。コロナ禍前の19年と比べても0.7%増加した。

しかし、観光収入は37.8億ドルで19年(49.6億ドル)比23.8%減り、1人当たりの平均消費額も976ドルで19年(1290ドル)比24.4%減少した。

収益の回復が遅れている背景としては「クルーズ観光客の増加」が挙げられている。クルーズ観光は滞在時間と消費活動に限りがあるため、観光収入への貢献度が低いとされている。免税店の売上高も大きく減少したという。

今年1~3月期の韓国人海外旅行者数は780万人で、19年(787万人)の99.1%に達し回復傾向を示した。日本には250万6000人が訪れ、19年比20.4%増で最も人気のある旅行先となった。ベトナムも13.8%増の126万人を記録した。

海外旅行支出額は70.8億ドルで19年(71億9000万ドル)に迫り、1人当たり支出額は908ドルで19年(914ドル)と同水準だった。

その結果、1~3月期の旅行収支はマイナス33億ドルとなり、19年(マイナス22億3000万ドル)比で赤字幅が50%以上拡大した。記事は「インバウンド観光が量的に回復したにもかかわらず、アウトバウンド消費の増加が構造的な赤字を深刻化させている」と指摘している。

業界関係者は「量的な回復だけでは持続可能な観光産業は保証されない」とし、「滞在期間と消費力を高める質的転換が求められる」と述べた。また「地方空港を基盤とした航空インフラの多様化により地域観光へのアクセス性を強化すると共に、高付加価値の観光商品を開発して質の高い観光を実現することが、観光収支改善の鍵になる」と強調した。

韓国のネットユーザーからは「観光業界で働いていて、韓国には観光名所が少ないと感じる。観光プログラムも、もっと付加価値を生み出せるようなものに作り変えるべきなのに、あまりにマンネリ化している」「韓国に住んでいるからかもしれないけど、韓国観光の魅力が分からない。見たいものや買いたいものがある?」「ソウルランドを壊してディズニーランドを建ててほしい」「韓国らしさをしっかり感じられるものがほぼないことが問題だ。飛行機に乗ってまでビビンバを食べに来るわけないよね?物価ばかり上がっていて、これからますます赤字になると思う」「K-カルチャーだけでは収益を生み出すのに限界がある。ドラマ『イカゲーム』がヒットしても、より多くの利益を得るのはNetflixだし、韓流スターのYouTubeが人気でも、儲かるのはGoogle。理工系分野が共に発展しなければ、国は次第に貧しくなっていく」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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