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21日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、自動車バッテリー用の金属価格が下落したことについて報じた。
2025年5月21日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、自動車バッテリー用の金属価格が下落したことについて報じた。
記事は、電気自動車(EV)のバッテリー生産に必要な特殊金属の国際市場価格が明らかに低下していると紹介。リチウムは2021年から22年にかけて8倍に急騰した後、23年以降は80%も下落し、グラファイトやコバルト、ニッケルの価格も下落傾向にあると伝えた。
そして、価格下落の主な要因が主要生産国である中国やインドネシア、コンゴが大量に生産量を増やし、市場供給が大幅に増加したことにあると分析。コンゴはコバルト、インドネシアはニッケル、中国はグラファイトとレアアースの生産量を増やしており、3カ国の重要なエネルギー鉱物分野における市場シェアが20年の73%から24年には77%に上昇したと紹介した。
その上で、重要原料の価格下落は一見世界の自動車産業にとって朗報に見えるものの「実際はそう簡単ではない」と指摘。国際エネルギー機関(IAEA)の専門家が「危機発生時に、一部の原材料市場の高い集中度が世界の購入者に深刻な影響を与える可能性があり、中でも欧州の購入者は最も悪い状況に置かれる可能性がある」と警告しており、IAEAのシミュレーションでは特定のレアアースや重要金属が主要供給国から供給されなくなった場合、世界需要の半分が満たされなくなり、関連産業に壊滅的な影響をもたらすことになるとした。
記事は、主要なレアアースなどの重要な供給国となっている中国が、鉱物の採掘と加工だけでなくリサイクル分野でも世界をリードしていると指摘。20年以降、世界におけるバッテリーリサイクルの成長の3分の2は中国によるものだと伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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