脱税疑惑が再浮上した中国のベテラン女優リウ・シャオチン（劉暁慶）が中国のSNS・微博（ウェイボー）に声明文を投稿し、報道されている内容を否定した。

74歳の女優リウ・シャオチンに15日、ビジネスパートナーが上海税務局に通報したとの話題とともに脱税疑惑が浮上。報道ではリウ・シャオチンが投資し、2017年に設立された企業・上海弈熙文化伝媒が零細企業の税優遇政策を悪用し、高い個人所得税を逃れたとしている。上海税務局は15日夜、リウ・シャオチンに関する通報があったことを認め、「法令に基づき処理中」と発表した。

リウ・シャオチンは15日深夜、ウェイボーを通じて声明文を公開。内部告発者とされる王氏について「一切面識がなく関わりがない」としたほか、「王氏の告発内容は客観的な事実に合致しておらず、悪意ある通報に他ならない」「税務局の調査に積極的に協力する」と記し、脱税疑惑を完全否定した。

なお、リウ・シャオチンは過去に美容ビジネスの実業家としても成功していたが、02年に脱税容疑で逮捕され、422日間の禁固刑を科された。当時、トップ女優の逮捕は中国社会を揺るがす衝撃的な出来事となった。

リウ・シャオチンは好評配信中の時代劇ドラマ「折腰」に出演していることから、ドラマの配信打ち切りを心配する声が高まっている。なお、リウ・シャオチンは開催中の第78回カンヌ国際映画祭で14日（現地時間）、「中国之夜（チャイナナイト）」のレッドカーペットに登場していた。（Mathilda）