12歳男児が死亡した車の急加速めぐる訴訟で遺族敗訴の判決=韓国ネット「十分な証拠があるのに」

Record Korea    2025年5月16日(金) 0時0分

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13日、韓国メディア・毎日経済によると、12歳の男の子が死亡した車両の急加速が疑われる事故をめぐり、遺族らが自動車メーカーを相手取り起こしていた損害賠償訴訟で、原告敗訴の判決が出た。資料写真。

2025年5月13日、韓国メディア・毎日経済によると、12歳の男の子が死亡した車両の急加速が疑われる事故をめぐり、遺族らが自動車メーカーを相手取り起こしていた9億2000万ウォン(約9587万円)の損害賠償訴訟で、原告敗訴の判決が出た。

事故は22年12月、江原(カンウォン)道・江陵(カンヌン)で発生した。60代の祖母が運転していた車両が水路に落ち、乗っていた当時12歳の孫、イ・ドヒョン君が死亡した。祖母は重傷だった。

遺族らは「電子制御ユニット(ECU)ソフトウエアの欠陥により急加速が発生した。急加速時に自動緊急ブレーキ(AEB)が作動しておらず、この事故を予防できなかった」と主張していたが、裁判部はこれを受け入れず、「運転者(祖母)がアクセルをブレーキと誤認して踏んだとみられ、ECUの欠陥が原因だと認めることは困難である」と判断した。判決を受け、ドヒョン君の父親は控訴の意向を示した。

ドヒョン君の遺族と、自動車メーカーのKGモビリティー(旧・双竜自動車)は「アクセルとブレーキの踏み間違い」をめぐり、2年6カ月にわたり法廷で争ってきた。

遺族側は「約30秒間続いた急加速の過程で運転者がアクセルをブレーキと間違えて踏むことは不可能」だとし、「ECUの欠陥による典型的な急加速事故」であると主張してきた。一方、KGMはフルアクセルの状態だったことを示すイベント・データ・レコーダー(EDR)データと、国立科学捜査研究院の分析結果を根拠に、ペダルの誤操作であるとしてきた。

裁判ではEDR信頼性鑑定、ドライブレコーダーの音響分析鑑定、韓国初となる実際の事故現場での走行再現、ECU専門家の証言などが行われた。急加速疑いの事故は、実際は運転者の操作ミスと明らかになることが多いが、この事故は30秒もの間、急加速現象が続いていたこと、「これはなぜ利かないの、ドヒョン」という運転者の音声が公開されたことなどから、車両側の問題による急加速の可能性が高いという世論が形成されていた。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「どれだけ踏んだら自動車が吹っ飛ぶ?。これを信じろと言うのか?」「判事もペダルを踏んでみなよ」「遺族が気の毒だ」「十分な証拠があるのに、おばあさんを二重に苦しめる判決だ」「高齢の運転者の操作ミスだろう。焦って今自分が踏んでいるペダルが何なのかも分からず力を入れてしまうんだ」「運転歴20年以上のタクシー運転手が急加速を主張していたが、ドラレコを確認したら間違えてアクセルを踏んでいたと分かった例もある。運転歴8年の68歳のおばあさんは、果たして…」など、賛否のコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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