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中国のSNS・小紅書(RED)にこのほど、「日本で優しいおばあさんと世代を超えた友達になった」との投稿があった。
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中国のSNS・小紅書(RED)にこのほど、「日本で優しいおばあさんと世代を超えた友達になった」との投稿があった。
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投稿者の女性が今回日本を訪れた目的は、4月29日に京都で行われたパティ・スミスのライブを見に行くことと、春日大社に藤の花を見に行くことだった。29日のライブであまりに興奮したため午前3時まで寝付けなかったという女性は寝坊し、荷物の準備をしたり昼食を食べたりしているうちに午後2時になってしまった。日没には間に合うだろうと思っていたものの、乗車券を買い間違えたり、電車を乗り間違えて危うく神戸に行ってしまいそうになったりして時間をロスしたという。
生駒に到着し、グーグルマップでその日泊まるホテルまで「1キロ、徒歩14分」と表示されていたことから歩くことに。途中、民家の庭に藤の花が咲いているのを見て「ここでも藤の花が見られてラッキーだな」と思っていた。しかしその後、長い階段が現れ、「あれ?おかしいぞ…まさか、1キロ全部こんな感じなの?」と心の中で絶叫。すでに途中まで来ていたため引き返すこともできず、涙をこらえながら厚底ブーツとスーツケースを引きずり、階段を上って行った。
女性が「もうこの異国の山の中腹で人生終えるかも」と思いかけたその時、通りかかったおばあさんが「大丈夫?」と声をかけてくれた。女性が汗だくになりながら泣きそうな声で「日本語分からない」と返事をすると、おばあさんは英語で「車で送っていきましょうか?」と申し出てくれた。限界が近かった女性はその言葉に甘えることにしたという。
話を聞くと、おばあさんは米国に留学し、ロンドンで働いた経験があることが分かり、2人は英語で会話をすることができた。おばあさんは「ちょっと待ってて」と車を取りに行き、女性は前日のパティ・スミスのライブ会場で買ったポストカードを取り出し、「Thank you for taking me ride!本当にありがと!謝謝!!!」とおばあさんへの感謝の手紙を書いた。おばあさんはポストカードを受け取ると、「私もパティのファンなの。若い頃に彼女のレコードをたくさん買ったのよ」と明かしたという。
車で送ってもらう途中、きれいな藤の花を見かけて「少しだけ止まってもらえますか?」と頼むと、おばあさんは「車を降りて撮ってもいいわよ」と言ってくれた。ただ、女性は時間を取らせてしまうのが申し訳なく、車内から1枚だけ写真を撮ったという。
ホテルに到着した後、おばあさんは自分がよく知っている飲食店に連れて行ってくれ、店員に「彼女は1人でここに来た外国人だから、よく面倒を見てあげてね」と頼んでくれた。「この辺の人はみんな知ってるから、もし必要なら明日スーツケースをケーブルカーの駅まで運んであげるわよ」と気を遣ってくれたが、女性は「あなたに会えた瞬間にもう全部の疲れが吹き飛んだので大丈夫です」と伝え、翌日は誰にも迷惑をかけずに旅程を続けられたという。
少し話をした後、おばあさんは夕食の準備があるからと帰っていった。「次に日本に来るときは、うちに泊まっていいわよ」と言ってくれたという。女性はおばあさんを見送った時の心境について、「きっと今日の出来事を旦那さんに話して、私のポストカードも見せてあげるんだろうな…って想像したら、とても幸せな気持ちになった」とつづっている。
帰国後、女性が交換したメールアドレスに感謝のメールを送ると、おばあさんからは「あの日、私たちが出会ったあの場所の前を通るたびに、あなたというかわいらしい中国の女の子のことを思い出すのよ」との返信があったという。(翻訳・編集/北田)
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