新手の売春方式の「シェフ嬢」、恋人の不審な高額食費で発覚の例も―中国メディア

Record China    2025年5月11日(日) 21時0分

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浙江省に住む女性の李さんは最近になり、恋人が食費に不審に思えるほどの大金を投じていることに気付いた。恋人は、自宅に出向いて高級料理を作る「調理師のおばさん」を利用していると説明した。

浙江省に住む女性の李さんは最近になり、恋人が食費に不審に思えるほどの大金を投じていることに気付いた。例えば水餃子と簡単な麺料理の料金として800元(約1万6000円)も支払っていたのだ。恋人が利用していたのは出張調理サービスだった。恋人に事情を尋ねると、「皮をその場で伸ばして(餃子の)具材はアワビとウニ。麺を揚げる油は輸入食材。おばさん(阿姨、アーイー)は高学歴だ。だから高くて当然だよ」と説明した。

「阿姨」の本来の意味は「母方のおば」で、親しみを込めて年配の女性を指す場合にも使われる。さらに、いわゆる「家政婦」の呼称としても使われる。いずれにせよ、若い女性に対しては使われない。

李さんが恋人の支出記録を調べたところ、自宅に「調理師」を招いて料理を1回作るのに、例えば2品で800元、4品で1600元(3万2000円)を支払っていた。李さんは、恋人がぼったくり業者の被害を受けていると考えた。しかし恋人は、自分の金の使い方は大いに価値があると強く主張した。李さんはますます怪しく感じて「次は一緒にその家庭料理を食べたい」と提案した。すると恋人は気まずそうになり、言葉を濁してはっきりと返事をしなかった。

李さんはネットで、いろいろと調べたところ、家庭への出張料理の価格はいずれも常識的で、自分の恋人のように法外な料金設定のサービスは見当たらなかった。そこで李さんは恋人の記録を詳しく調べ、利用していた「サービス」の提供者を突き止めた。そこで、自分も実際に注文することにした。

恋人のサービス発注先のページを見ると、自作の料理を示して売り込むのではなく、高級感あるアフタヌーンティーの写真が並んでおり、写っているのは非常に若くて美しい女性だった。「阿姨(おばさん)」のイメージとは全く異なっていた。さらに、若い女性が厨房に立ち、露出度の高い服を着てセクシーなポーズを取る写真もあった。提供する料理についての記述は一切なく、自分が某有名大学を卒業した「高学歴者」であることを強調していた。

李さんはすぐに、サービス提供側に連絡して、料理がなぜそんなに高いのか、シェフが高級食材を持参しているのかどうかを問いただした。すると相手は、李さんが業界のルールを壊す愚か者かのように汚い言葉でののしり始めた。李さんはこの時になり、事態が自分の想像していたものとは違うかもしれないと気づいた。そこでとっさに態度を変えて、すべて分かっているが冗談を言っただけのように装った。すると会話はようやく続き、相手は「2品とは2時間の意味」と述べ、他にも意味不明な「業界用語」を使い始めた。

会話を重ねた李さんは、恋人が利用していたのは出張料理ではなく、新手の売春だと確信した。

中国では、調理を提供する名目で個人宅に赴く女性は「厨師媛(シェフ嬢)」と呼ばれるようになった。網易など中国の情報サイトに掲載された紹介によると、「シェフ嬢」が1回のサービスで受け取る金額は500元(約1万円)から2000元(約4万円)の間だ。もし顧客に違法賭博や禁制品の販売といった追加の要望があれば、さらに高額になる。推定では、「シェフ嬢」の月収は1万元(約20万円)から5万元(約100万円)の間という。

警察は「シェフ嬢」との取り引きは売春買春という違法行為にとどまらず、自らを「美人局(つつもたせ)」や「通信詐欺」といった危険な状況に巻き込む恐れもあるとして警告し、発見すればただちに厳正に処分すると表明して、「シェフ嬢」との取り引きには決して手を出さないように呼び掛けているという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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