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上海レゴランドの開園日が発表された。
上海レゴランドの開園日が発表された。上海より早く建設開始が報道されていた深センや四川省は「中国初のレゴランド」の称号を得ることができなかった。巨大化する中国のテーマパーク市場の主役を担うのはどの施設だろうか。
中国本土初のレゴランドが7月5日に上海市金山区楓涇鎮に開園する。大型施設としては世界で11カ所目。施設内にはレゴブロックの世界を再現した八つのテーマゾーンが設けられ、中国文化を反映した「悟空小侠」エリアが世界で初めて登場する。250室を擁するレゴホテルも併設され、家族向けの滞在型レジャーの需要に対応するという。
入場料は6段階の変動料金制が導入され、平日の最安は319元(約6400円)、ピーク時は599元(約1万2000円)。限定発行となった1399元(約2万8000円)の記念1年パスは即日完売し、開園前から注目度の高さがうかがえる。交通アクセスは上海虹橋駅から高速鉄道で約20分、金山北駅からタクシーで約30分。
実は、当初「中国初のレゴランド」として報じられていたのは四川省眉山市の天府レゴランド建設計画だった。20年6月に着工し、23年の開業を目指していたが、資金調達などの問題から建設工事は一時休止。以来、進捗は見られていないとされ、具体的な開業時期も未発表のままだ。
一方、深センレゴランドは21年に建設が始まり、中国メディアは「世界最大規模のレゴランド」計画と報じていた。25年後半の開業を目指していると言われる。
そのほか、北京でも房山区青竜湖鎮で建設計画が持ち上がったとされるが、5月現在、着工や具体的な進捗を伝える公式な後続報道は確認できない。
中国では21年以降、地方政府の過剰なテーマパーク建設を抑制する政策(国家発展改革委員会のガイドライン)が講じられているものの、テーマパーク新設にまつわる話題は事欠かない。北京市通州区では26年に「北京海昌海洋公園」が、雲南省昆明では28年に「派拉蒙(Paramount)テーマパーク」がそれぞれ開業を予定しているという。
このほか、広州に隣接する清遠市では広州長隆グループによる広州長隆第2テーマパーク計画が始動する。「2024中国テーマパーク競争力評価報告」によると、中国のテーマパーク市場全体としては、23年の来場者数が延べ1億3000万人を超え、業界売上は推定312億元(約6120億円)に達するなど、巨大なポテンシャルを備えている。
同レポートによると、テーマパーク全体の59%が黒字を達成しており、地域経済への波及効果が明らかになっている。ただ、テーマの同質化や地域間格差といった課題も指摘されており、近年は知的財産(IP)や地域文化の融合をテーマパーク運営の鍵とする見解が見られるようになってきた。
ポップマートによる「ポップランド」はローカルIPや伝統文化を生かした施設として代表的な事例だ。レゴランドについては、中国文化との親和性や地域政府からの支援、継続的な施設投資が今後の運営の成否を左右する要素となりそうだ。(提供/邦人NAVI微信公衆号<WeChat公式アカウント>)
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