中国が新型コロナの発生源は米国と改めて主張、武漢研究所から流出説に対抗

Record China    2025年5月9日(金) 12時0分

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中国当局は4月末に発表した新型コロナに関する白書で、発生源が米国の可能性があると改めて主張した。米トランプ政権が武漢の研究所から流出したと非難したのに対抗した。

中国当局は4月末に発表した新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応に関する白書で、新型コロナの発生源が米国の可能性がある、と改めて主張した。米トランプ政権がウェブサイトを立ち上げ、ウイルスが武漢の研究所から流出したと非難したのに対抗した。

ロイター通信によると、中国は国営新華社通信を通じて発表した白書で、米国が新型コロナの発生源を政治的に利用していると非難。(政治利用の一端として)米中西部ミズーリ州で起こされた訴訟で、中国が保護用の医療器具を隠匿し感染を隠蔽(いんぺい)したとして、240億ドル(現レートで3兆4000億円)の損害賠償を支払うように命じた判決が3月に出たことを紹介した。

その上で中国は新型コロナに関して世界保健機関(WHO)や国際社会とタイムリーに関連情報を共有したと主張。WHOと中国の共同調査によって研究所から漏えいした可能性は「極めて低い」と結論付けられた、と強調した。

白書は米国が「聞こえないふりをし、口をつぐんでいる」ことを続けるべきではなく、国際社会の正当な懸念に応えるべきだとも言い張った。新華社通信によると、中国国家衛生健康委員会(NHC)の関係者は「発生源を探る調査の次の段階では米国に焦点を当てるべきだ」と訴えた。

これに先立ち、米ホワイトハウスは4月18日、新型コロナをめぐるウェブサイトを立ち上げ、ウイルスの起源を中国・武漢のウイルス研究所だとし、バイデン前政権や当時の国立アレルギー感染症研究所長アンソニー・ファウチ氏とWHOの対応を批判した。

ウェブサイトはまた、人との距離を保つことの推奨、マスク着用の義務化やロックダウン(都市閉鎖)などの措置にも批判的な姿勢を示している。

トランプ大統領は1月の就任後すぐに、新型コロナの対応を主導して以来、脅迫を受けていたファウチ氏に対し、自身で警護を雇うべきとし、政府による警護を打ち切った。

米中央情報局(CIA)報道官は1月、CIAは新型コロナのパンデミックは自然起源よりも研究所起源の可能性が高いと評価している、と発表。ただ、CIAはその評価について「確度は低い」と留保を付け、研究所起源と自然起源の両方の可能性があると考えるのがなお妥当だとの見方を示した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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