「世界の綿花を見るならば中国を見ろ、中国の綿花を見るなら新疆を見ろ」という、世界の綿花産業における新疆の重要な役割を端的に示す文句があります。綿花は新疆の農民の重要な経済源であるだけでなく、地域の経済発展を後押しする重要な基幹産業でもあります。

2024年の新疆ウイグル自治区の綿花の栽培面積は前年と比べて安定して増加して約245万ヘクタールに達しました。また、全過程の機械化率は97％を超え、収獲作業の機械化率は90％を突破しました。従来型モデルでは1ヘクタール当たり2万7000元（約54万円）だった栽培コストは、「スマート綿花畑」では2万元（約40万円）にまで下がりました。

新疆では4月以来、気温が上昇して土壌中の水分量も適切になったことで、綿花の作付け作業が南部から北部に向けて急速に広がっています。

新疆ウイグル自治区農業農村庁の関連部門の責任者によれば、今年の綿花の作付け作業では、「北斗衛星ナビゲーション」を利用したスマート精密播種機や播種機の十字型の播種ディスク部品の改造、無水状態で播種して後で潅水する「乾播湿出」の導入、水と肥料を一体化した精密な調整技術などの革新により、播種の効率と発芽の質が著しく向上しました。

新疆の綿花栽培は現在、「規模拡大」から「質の変革」への重要なモデルチェンジ期を迎えています。また、綿花産業が着実に拡大し、質と収益性が向上し続け、全産業チェーンが発展し続ける良好な状況が出現しています。

新疆農業農村庁関連部門の責任者は「今年は綿花の種まきの機械化レベルが非常に高く、完備された綿花生産体系と良好な栽培効果が、綿花農家の栽培意欲を高めた」と紹介し、さらに「新疆は今年、綿花栽培区域の配置をさらに改善し、生産地を綿花栽培の強みが発揮できる地域にさらに集中させた。農業農村部門は新疆の綿花栽培の機械化、集約化、標準化生産へのモデルチェンジを推進するために、綿花栽培での収穫増と品質向上をもたらす栽培技術方式を制定し、機械での収獲に適する生産栽培の技術路線を確立した」と説明しました。（提供/CRI）