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中国初の9000トンレベルエアドーム型穀物サイロの空気充填と成形が完了した。
湖南省長沙市で5日、中国初の9000トンレベルエアドーム型穀物サイロ5基が空気充填と成形を完了し、中国における第4世代新型穀物サイロが正式に実用段階に入った。各エアドーム型穀物サイロは直径24メートル、高さ33メートル、1基につき9000トンの穀物を貯蔵可能で、2300万人の1日分の穀物需要を満たすことができる。中央テレビニュースが伝えた。
従来の鉄筋コンクリート製穀物サイロと比べると、同エアドーム型穀物サイロの最大の特徴は風船のように空気を送り込むことで成形される点にある。この直径24メートル、高さ33メートルの巨大な構造物は、最短で20分余りで成形が完了する。内部空間は非常に広く、標準的なバスケットボールコートを大きく上回る。構造的に梁や柱が存在しないため、空間利用率が極めて高く、上部の巨大なドームは非常に壮観だ。運用開始後は、穀物がコンベヤーベルトによってドーム頂部の投入口からサイロ内に均等に投入される仕組みだ。
このような簡易的な構造体が穀物を貯蔵するのは安全なのかと疑問を抱く人も少なくないが、その内部構造には多くの工夫が凝らされている。同構造物は施工完了まで空気圧によって支えられており、内外の気圧差は非常に大きい。内部に立ち入るためには二重扉を通過しなければならならい。作業員によると、扉を開けた際に吹き出す風の強さは風速13.9~20.7m/sに相当するという。
エアドーム層と鉄筋コンクリート層に加え、サイロ壁には断熱・保温機能を担うポリウレタン層が設けられている。運用開始後は穀物の山に多数のセンサーが均等に配置され、サイロ内の穀物温度をリアルタイムかつ全方位的に監視することが可能となる。また、エアドーム型穀物サイロには高純度窒素を注入して無酸素状態に近い環境を構築する窒素ガス調整技術が統合されており、防虫・鮮度保持効果が得られる。
これらのエアドーム型穀物サイロは25年末までにすべて竣工し、26年2月の運用開始が予定されている。(提供/人民網日本語版・編集/ES)
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