今年のメーデー連休（5月1日～5日）の期間中、中国の文化観光消費は活況を呈しました。中国政府が「出国時消費税還付制度」を継続的に改善していることで外国人観光客の消費意欲が刺激されるとともに、中国製品の海外進出も後押ししています。

この連休期間中、中国の国際観光市場では「双向奔赴（双方が積極的に行き来する）」傾向が顕著でした。最近導入された外国人観光客向けの「購入即時還付」制度などの優遇策が功を奏し、訪中外国人観光客数が大幅に増加しました。主に旅行関連のサービスを提供する中国企業・携程 （シートリップ）の発表によると、同社のプラットフォーム上での外国人の訪中観光予約数は前年同期比173％増となりました。

専門家によると、中国全国で実施されている「購入即時還付」制度では、外国人観光客は買い物の際にクレジットカードの事前承認を受けることで購入時にすぐに還付金を受け取れるため、出国時に手続きのために並ぶ必要がなく、還付効率が大幅に向上しています。また、米国のトランプ大統領が中国製品に課した高関税が米国内の物価上昇を招いている一方、中国が還付制度を改善したことで、米国民にとっては中国で購入する方が割安になっているとも指摘しています。

中国の「出国時消費税還付制度」では、特産品店や土産物店など、低価格商品を扱う小売店も還付の対象店舗に追加されています。例えば深セン市では、還付対象店舗数は400店以上に上り、羅湖商業地区や福田口岸周辺のショッピングモール、南山区の大型商業施設に集中しています。この制度は外国人観光客に実利をもたらすだけでなく、中国製品や文化を世界に発信する重要な役割も果たしています。（提供/CRI）