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中国のフードデリバリー市場が「三国志」の様相を見せてきた。
中国のフードデリバリー市場が「三国志」の様相を見せてきた。京東(JDドットコム)が新規参入したからで、アリババも即時配送サービスを強化した。トップを走る美団(メイトゥアン)も迎撃体制の充実を図ろうとしている。
中国のフードデリバリー市場に京東が本格参入し、新サービス「京東外売」を打ち出した。
京東は加盟店向けに5月まで年間手数料0%(翌年上限8%)を適用するなどの施策を打ち出し、とりわけ「品質堂食餐飲商家(クオリティー・イートイン・レストラン)」への支援を強化している。
ネットユーザー向けには4月11日に「100億クーポン」キャンペーンを開始し、25元(約500円)で20元(約400円)引きなどの割引券を配布して集客を図った。その結果、加盟店数はもとより、注文数が急増した。また、配達員に対して社会保険を付与するなど、競争優位性を高める施策を次々に導入した。
一方、アリババは即時配送事業を再編した。淘宝アプリ内の「小時達」をアップグレードし、新ブランド「淘宝閃購」を立ち上げた。これにより、餓了幺(Ele.me)との連携を強化し、30分以内の配送サービスを実現した。
また、天猫(Tmall)の主要ブランド店舗と連携し、多彩なクーポン施策や割引キャンペーンも展開。京東とアリババの競争は短期的にはクーポン発行合戦に陥る可能性があり、中長期的には収益性と運営効率が鍵となってくる。
2024年の中国フードデリバリー市場規模は約1兆6300億元(約32兆6000億円)に達し、美団が68.2%のシェアを占める(餓了幺は25.4%)。
美団は広範な配送網と豊富な商品ラインナップを武器に市場をリードしている。技術サービス料(手数料)は約6~8%とされ、配送効率の向上による利益率の改善を狙っている。
顧客基盤や物流資源、補貼資金の体力など、各社の強みを生かした価格、速さ、品質の競争が激化する中、果たして生き残るのは誰か。
今のところ最も恩恵を受けているのは他でもない消費者かもしれない。(提供/邦人NAVI微信公衆号<WeChat公式アカウント>)
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