ストレス解消や癒しに寄り添い、「エモ消費」が中国で爆発人気のワケは?

人民網日本語版    2025年5月7日(水) 5時0分

拡大

中国の若者の間で「エモ消費」が人気となっている。

(1 / 2 枚)

持ち歩くことができるモチモチ感あるスクイーズ玩具やバーチャル世界で寄り添ってくれる人工知能(AI)、リラックス効果のあるゴールドクレストなど、ストレスを解消してくれたり、感情的に寄り添ったりしてくれるイノベーショングッズが今、中国の若者の間で人気を集めている。

その他の写真

市場研究報告によると、中国のエモ消費市場が安定して成長している。企業情報サイト「愛企査」によると、ここ5年の「ストレス解消」関連企業の登記数は1万1000社以上に達し、うち3100社以上が1年以内に登記された。

ECプラットフォームでは今年に入り、部屋などに飾る青いバナナやゴールドクレストなどの販売が爆発的に伸びている。青いバナナが人気なのは、「青いバナナ」という意味の中国語「蕉緑」と「イライラする」という意味の中国語「焦慮」の発音が全く同じであることから、「イライラするな」という意味に通じるためだ。ゴールドクレストが人気なのは、リラックスするという意味の中国語「軽松」と「緑の松」という意味の中国語「青松」の発音が全く同じであるため、「リラックスしよう」という意味に通じるからだ。


また、湖南省長沙市のスーパーでは、縦の長さが1メートル以上の袋に入ったポテトチップスや、超特大のスパイシースティック、カップラーメンなどが人気となっている。広西チワン族自治区南寧市の多くの猫カフェでは、ネコが気持ちよさそうに日向ぼっこしており、客はネコと触れ合って癒しの時を楽しんでいる。

重慶大学新聞学院の曾潤喜(ズン・ルンシー)副院長によると、若者がエモ消費に求めているのはストレス解消やリラックス、癒しのほか、誠意や寄り添いなどで、それらバーチャルサービスが消費者の選択肢を増やし、体験感を豊かにしている。

曾副院長は、「エモ消費は、人々の消費に対するニーズが日に日に多様化し、階層化している結果だ。人々の商品やサービスの実用性に対する要求は高くないものの、提供される情緒的価値や感情的な共感を非常に重視している。現在、エモ消費の商品とサービスは多様化し、カスタム化されており、消費者は感情的な共感や満足感を得るために喜んでお金を使う」と分析した。

南開大学社会学院の管健(グワン・ジエン)教授は、「エモ消費は、消費者が購入という行動を通して、心の隙間を埋めるというのが本質。社会や経済が発展するにつれて、物質的商品はこれまでになく充実しており、人々の生理的欲求や安全欲求は満たされており、より高い次元のものを求める段階に入っている」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携