中国のSNS・小紅書に3日、「伊豆で心優しいおばあさんに出会った（涙）」との投稿があり、大きな反響を呼んでいる。

投稿者の男性はこのほど、知人らと伊豆を訪れた際に大雨に遭遇。田舎だったためか中国配車アプリの国際版も使えない地域だった。バス停には屋根がなく近くで雨を避けながら待っていたが、乗り逃してしまったこともあり、1時間もその場にとどまることに。途方に暮れていたところ、近くの民家の戸が開きおばあさんが顔を出した。

男性らが急いでアプリの翻訳機能で「私たちは観光客で車を拾うことができずに足止めされています。タクシーを呼んでいただけますか。お金はあるので、タクシーを呼んでいただくだけで結構です」と事情を伝えると、おばあさんは自宅に招き入れ、「ご飯を食べるかい？」と優しく声をかけてくれたという。

男性らはずぶ濡れの自分たちがお部屋を汚しては申し訳ないと玄関で立っていた。すると、おばあさんは菓子パンと温かいお茶を出してくれ、身振り手振りを交えて「タクシーは10分くらいで来ますよ」と教えてくれた。

家の中はとても静かで、おばあさんとおじいさんの2人しかいなかったという。男性は「広々としていながらも温かい家、そして優しい見知らぬ2人の老人。この瞬間をインスタントカメラで残しておきたかったけど持っていなかった。だから、心の中にしっかりと焼き付けた。色あせることのない写真として」とつづった。

男性が投稿した動画には、雨の中、玄関先で傘を差したおばあさんが手を振り、タクシーに乗って去っていく男性らを見送る様子が映っている。

中国のネットユーザーからは「本当に素敵」「感動した」「心温まる。こういう投稿好き」「こういう世界はみんな一緒っていう感じが好き」「日本の田舎の高齢者は観光客に親切だよね」「おばあさんが手を振って見送ってくれる様子を見て泣きそうになった」「こういう話はぜひたくさんの人に見てほしい」「縁だね。次に日本に行った時に、会いに行くといいよ」といったコメントが寄せられた。（翻訳・編集/北田）