イベントで着用の60着を「不良品」を口実に返品、ショップ側が処分される―中国

Record China    2025年5月5日(月) 22時40分

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ネットショップが瀋陽遼美中等職業学校の生徒にドレスを60着以上販売したところ「品質」を理由に返品された。ドレスは学校のイベントで使われていた。ショップは大量返品を理由にプラットフォームに処分された。

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中国では最近になり、衣服などを販売するネットショップが中等職業学校(日本の職業高等学校に相当)の生徒から、女性用のドレス60着余りの注文を受けて商品を発送したところ、「品質に問題あり」の理由で全て返品されたことが問題視された。ドレスは、発注した生徒が所属する学校のイベントで着用されていたことが分かった。ネットショップは、不良品を大量に販売したとして、出店するプラットフォームにより、ショップのアカウント3カ月にわたり停止するなどの処分を受けた。中国メディアの極目新聞が伝えた。

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山東省カ沢市(「カ」は草かんむりの下に「河」)でネットショップを経営する王さんによると、遼寧省瀋陽市内にある瀋陽遼美中等職業学校の多くの生徒から、合計60着以上のドレスの注文を受けた。注文を受けたのは4月22日で、同月26日からは次々に返品された。返品の理由はいずれも、「品質に問題あり」だった。王さんが返品された衣装を調べたところ、多くのスカートに草が付着しているなど、明らかに着用した痕跡があった。改めて販売するのは難しい状態だったという。

王さんはその後、この学校が4月26日午前にイベントを開催したことを知った。動画をチェックしたところ、生徒がショップで購入した衣装を着用して屋外で行進していた

王さんのショップは大量の返品があったことを理由として、ネットショップのアカウントがプラットフォーム側により3カ月間停止され、罰金も科された。王さんは「60着以上が返品された。店の営業停止処分の影響も含めると、今回の損失は8000元(約16万円)以上に達する可能性がある」と説明した。また、返品された全ての衣装を点検したが、品質に問題はなかった。王さんによると、教師から返品を指示されたと説明した生徒もいたという。

問題を起こした瀋陽遼美中等職業学校

王さんによると、問題発生を受けて学校側に連絡を何度も試みたが回答はなかった。ショップ側は生徒が同店から取り寄せた衣装を着用している様子を示す動画を「拡散」した。ショップの別の関係者は、「学校関係者が問題解決に消極的で、長期にわたって問題が解決されなかったため、動画を投稿して正当な対応を求めた」と説明した。

極目新聞が5月3日正午ごろにショップ側が拡散した動画を確認したところ、いずれも閲覧不能の状態になっていた。ショップ関係者に改めて連絡したところ、学校と連絡ができ、学校側がきちんとした姿勢を示したために、問題は解決したと判断し、学校側をこれ以上は追及しないと決め、動画を削除したと説明された。

王さんのショップは返品された衣装を全て学校側に再発送し、学校側は代金を負担することになった。学校側は、王さんのショップのアカウント停止を解除するために、プラットフォームに証拠を提出することも約束したという。ただし学校側は、「教師が生徒に返品を指示した」との情報について、「メーデー連休中でもあり、教師と生徒に事実の確認を行っている最中」と説明したという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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