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中国で今月1日に公開されたスタジオジブリの宮崎駿監督作品「もののけ姫」の影響と価値について、中国の著名ブロガーが自身の見解をつづった。
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中国で今月1日に公開されたスタジオジブリの宮崎駿監督作品「もののけ姫」の影響と価値について、中国の著名ブロガーが自身の見解をつづった。
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中国のSNS・微博(ウェイボー)で3400万超のフォロワーを持つブロガー「思想聚焦」氏は「宮崎駿氏が28年前に描いた剣閃がいま再びスクリーンを貫く」と題する文章を投稿。「誰の青春の中にも、あのオオカミ(山犬)の背中に乗るサンがいただろう。80~90年代生まれの人が初めて彼女に出会ったのは、賃貸の部屋の小さなテレビで見たビデオだったかもしれない。あの獣の毛皮をまとって駆けるサンをテレビの前に座り込んで見つめていた少年たちは、今や親となり、今日また『もののけ姫』を見るために映画館に足を運んだ。そして初めて、あの時心を打った山犬の遠吠えが、記憶の奥で今も色褪せていなかったことに気付いたのだ」とした。
また、「2000年代生まれの人にとっては、この古い映画はむしろ掘り出し物のような新鮮さがある。サンの『人間はみんな敵(人間なんか大嫌い)』というセリフはZ世代の反骨精神をまさに突いてくるものだ。エボシ御前の凛とした姿には今見ても『姉御、カッコいい!』と言いたくなる。ある人物はこうつづった。『宮崎駿氏は、私たち世代の葛藤をとっくの昔に描き切っていた。すごい作品は本当に時代を超えて評価されるものなんだ』」と記した。
その上で、「宮崎駿氏のアニメは私たちの成長記のような存在だ。『となりのトトロ』の純真、『千と千尋の神隠し』の冒険、そして『風立ちぬ』の胸を刺す現実。彼は常にアニメの限界を超えてきた。そして『もののけ姫』こそがその頂点とも言える。環境問題、人間性、壮大さ——すべてを物語に詰め込んだ」と評した。
「思想聚焦」氏は、「あれから28年、映画は今もあの問いを私たちに投げかけている。『人間と自然が対立する中で、私たちは心の中の緑をどう守ればいいのか?』。アシタカは言った。『生きろ』。それが答えかもしれない。屈するでもなく、逃げるでもなく、どんなに現実に傷つけられても、歯を食いしばってこのボロボロな世界を愛し続けること。これがおそらく、宮崎駿氏が作品の中に忍ばせた優しさ。あらゆる世代の人に、自分の扉を開く鍵を残してくれたのだろう」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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