全員が韓国籍のK-POPアイドルグループが5月末、中国現地で単独コンサートを開く予定で、「限韓令」緩和の期待感が高まっている、と韓国紙が報じた。中国は2016年、在韓米軍へのTHAAD（高高度ミサイル防衛システム）の配備に反発して以降、韓国歌手の中国公演は事実上許可されなかった。

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中央日報によると、このK-POPアイドルは8人組の男性グループ「EPEX」。C9エンターテインメントが4月29日、所属するEPEXが5月31日、中国福州で単独公演「青春匱乏ｉｎ福州」を開催すると明らかにした。

これまで外国籍のK-POPスターが中国のテレビ番組に出演するケースはあったが、メンバー全員が韓国籍のグループが中国現地で単独コンサートを開くのは、限韓令以来9年ぶりのことだ。 昨年末と今年1月には米国籍の韓国系シンガーソングライターのThe Black Skirtsが中国公演を許可された。

EPEXの今回の中国公演は、昨年12月にソウルから始まった「青春匱乏」ツアーの一環。EPEXは5月、マカオや台湾、台北を経て福州を訪れる。

C9は「EPEXは全員が韓国人からなるアイドルグループとしては初めて大陸の扉を越え、中国内K-POP韓流の新しい先頭走者として浮上することになった」と強調。「彼らはデビュー後、中国雑誌、グラビア撮影およびインタビューを行い、今年１月に上海と成都で現地ファンサイン会を開くなど、中国ファンとのコミュニケーションのために頑張ってきた」と話した。

ヒップホップ歌手より波及力の大きいアイドルグループがファンミーティングではなく正式単独コンサートを開催することになり、韓国の歌謡界ではトップクラスのK-POPスターの中国公演市場が開かれる可能性があるという見方も慎重に頭をもたげている。

現在、BTS（防弾少年団）のJ-HOPE、SEVEVTEEN、ZEROBASEONE、EXOらカイら有名K-POPスターたちは、中国本土の代わりにマカオでコンサートを開き、中華圏のファンたちに会っている。大型企画事務所所属のトップスターは少なくとも1万～2万席規模の大型公演場が必要だ。このため、限韓令解除の可否は結局、現地当局が大型公演を許可するかにかかっているという分析が出ている。

30年余りの経歴をもつ歌謡界マネジャーは「5、6月ごろに限韓令が緩和されるだろうという話が出回り始めた」として、「北京ではない2000席以下の地方小規模な公演に対しては許可される雰囲気だ。大型歌手は1万席以上が必要であるため、もう少し状況を見守らなければならない」と語った。（編集/日向）