ロープウエー利用の雲境界観測試験を実施―中国

CRI online    2025年4月30日(水) 16時30分

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廬山にある雲霧物理総合試験基地でロープウエーを利用して雲の境界を観測する試験が初めて実施されました。

中国南東部の名山・廬山にある雲霧物理総合試験基地で先ごろ、ロープウエーを利用して雲の境界を観測する試験が初めて実施されました。この試験は雲や霧の形成メカニズムの解明、雲や霧の予報能力の向上につながるとみられています。

天気の変化と気候の評価において、雲は重要な構成要素であり、人工降雨など人為的に気象に影響を与える分野の主な研究対象とされています。今回の試験では、空気中に浮遊する液体または固体の粒子であるエアロゾルと雲霧を観測する設備をロープウエーのゴンドラに搭載し、廬山の山頂とふもとの間を往復させることで、雲の境界のエアロゾル、雲中の小さな水滴、気象要素などの観測データを取得しました。

今回の試験では、地上でのリモートセンシング観測も同時に実施され、雲とエアロゾルの相互作用や、低雲気象システムの形成を理解するために役立つとされています。山の傾斜角度に沿った垂直方向上の雲を貫通した観測をすることで、雲の境界と雲の内部の微小な物理的構造の特徴を直接確認し、雲の形成から消滅までの変化の仕組みなど重要な科学問題を分析することができました。

廬山周辺の年平均湿度は78%で、霧が発生する日は年平均で約200日に達し、気象への人為的な影響を研究するために理想的な天然の試験場とみられています。(提供/CRI

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