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中国のSNS・小紅書に、ママブロガーとして活動している中国人女性が、夫と子どもと共に日本を訪れた時の様子をつづった。
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中国のSNS・小紅書(RED)に、ママブロガーとして活動している中国人女性が「日本でタクシーに乗ったら運転手が奇妙な行動、まさかの展開に…」と題し、夫と子どもと共に日本を訪れた時の様子をつづった。以下はその概要。
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富山に到着したが、想像を超えるほど美しい街だった。さっそく、ずっと楽しみにしていた「雨晴海岸」へ向かうことにした。ここは、雪山と海、そして赤い小さな列車が同じ画面に収まる光景が見られる場所だ。高岡で列車に乗り遅れて3時間待たなければならなくなり、暗くなってきてしまったため、仕方なくタクシーを呼んだ。運転手は50代くらいの中年男性だった。
彼はほとんどしゃべらず、道中も無言だった。そんな彼のある行動にとても違和感を覚え、疑念を抱くことになった。本来ハンドルをしっかり握っているはずの両手のうち一方の手が、いつの間にかスマホを握っていたのだ。そのスマホには雨晴海岸を象徴するような風景写真が表示されていた。画面には文字は一切なく、ナビでもなければ広告でもない、ただの風景写真だった。
そして彼は、運転しながら時おりその画面をちらちらと見ていた。日本は職人精神を非常に重んじる国なのに、これはあまりにもプロフェッショナルに欠ける。どうして私たちが告げた目的地が、彼のスマホに表示されているのか。なぜ何の情報も載っていないただの写真なのか。もしかして、他に何か目的があるのではないか――。
目的地が近づいた頃、彼は突然口を開き、「sea(海)」と言って前方が海岸線であることを告げた。声には特に感情が感じられなかったが、マスクから見える目元には笑みが浮かんでいた。
ほどなく目的地に到着し、彼はトランクを開けてベビーカーを取り出してくれた。雨晴海岸がどこにあるか、どうやって電車で戻るかを日本語で繰り返し説明してくれた。私たちはお礼を言ってその場を離れた。しかし、十数歩ほど進んだところで、突然、彼(運転手)が慌てた様子で走って追いかけてきた。私は何か車内に忘れ物をしたのかと思ったが、ふと彼の手元を見ると、そこには先ほど私に疑念を抱かせたあの写真が表示されたスマホがあった。
彼は焦った様子で、「絶対にこの角度から見た方が良いですよ」と(スマホを掲げながら)教えてくれ、さらに、自ら先導して、私たちをその場所まで案内してくれた。ベビーカーを押すのも手伝ってくれ、私たちが道に迷わないようにと気遣ってくれた。彼は私たちが道路を横断したり、踏切を渡ったりするところまで付き添い、踏切では特に注意するよう言ってくれた。その後、階段を降りて、海辺まで連れて行ってくれた。
そして、あの象徴的な孤島の木を指さしながら、「ここですよ」と教えてくれた。さらに、私たち家族3人の写真を撮ってあげると申し出てくれた。海辺は風がとても強く、彼の制服はとても薄くて寒そうだった。彼が履いていた革靴は岩場と砂浜に似つかわしくなかったが、私たちの写真を撮るために水の中にまで足を踏み入れてくれた。夫が、彼のスマホにあったあの写真は雨晴海岸で彼自身が撮ったものなのかと尋ねると、彼は「そうですよ」と答えた。
彼はアルバムの中からその写真を探し出し、どうすれば私たちにも彼が当時見た美しい景色を見せられるかを考え、私たちが間違った場所へ行ってしまわないかと心配してくれていたのだった。私は彼にとても感謝した。自分が日本語を話せず、気の利いた感謝を表す言葉を発せないことが悔しかった。戻っていく彼の背中に向かってもう一度「Thank you」と言った。彼は振り返らず、高く挙げた片手を振った。その光景はまるでアニメのワンシーンのようだった。(翻訳・編集/北田)
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