2014年10月6日、複数の韓国メディアによると、中国最大の連休である国慶節が10月1日から始まり、ソウルを訪れる中国人観光客が急増したが、低価格のホテルが不足し中国人観光客の不満を買った。

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中国人観光客に人気があるのは、ソウル都心の一泊10万ウォン（約1万円）程度の中級ホテル。ソウルには190カ所あまりのホテルがあるが、このうち中級ホテルは30カ所ほどしかないため、 ソウル近郊の京畿道や仁川などにある安価なホテルを探すしかない。原因は韓国の現行法にあり、学校境界から200メートル以内には学校環境衛生浄化委員会の審議なしに宿泊施設を新設することができないと規定されている。このホテル不足を解消するため、韓国政府や韓国観光公社は、一定水準のモーテルや旅館を外国人宿泊施設に指定する「グッドステイ」事業や、ホームステイやゲストハウスなどの「コリアステイ」事業を展開しているが、より多くの外国人観光客誘致に向け、中級ホテルに対する需要の把握が早急に求められているという。

これを受け、韓国ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。以下はその一部。

「外国を見てみろ。学校から200メートルなんて言わず、100メートル以内にも中級ホテルが手軽に利用できるようになっている。道徳的にああだこうだとか言うのはもうやめよう」

「経済面からだけじゃなく、もっと多角的な視点から捉えるべき。学校近くにホテルができたら、登下校の道にホテルの観光バスが往来するだろう。それに対する安全対策についての言及はないの？」

「ソウルは欲深すぎる！そんなに観光客が多いんだったら、全国に分散すればいいじゃないか。全国にはホテルがわんさかあるっていうのに」

「観光バスが駐車できる場所にも問題あるんじゃない？何カ所かは路上駐車が認められているけど、まだまだ少ない。駐車場を確保して、観光バスが堂々と駐車できるようにしたら良いのでは」

「ソウル都心の明洞にホテルを建てて観光させようというのは間違いだ。少し遠くてもバスを利用して観光するのが旅行じゃないのか？韓国は外国人に気遣いしすぎる傾向がある。アルプスを観光するからって、山頂にホテルを建てはしないだろう？」

「ホテル誘致ばかりを気にするのではなく、モーテル誘致に力を入れれば答えが出るはずだ。良いモーテルの施設はホテルよりずっときれいだ」（翻訳・編集/まつ・むら）