中国中部の江西省景徳鎮でこのほど開催された「2025フューチャー・アース（Future Earth）：科学とその応用大会」で明らかになったところによると、「フューチャー・アース」のグローバル研究ネットワークのうち、すでに六つが中国に設立されており、地球システムガバナンスの重要分野、人類社会と健康などの重要な議題をカバーしています。持続可能な地球社会の実現をめざす国際協働研究のプラットフォームであるフューチャー・アースは、国際科学会議（ICSU）と国際社会科学協議会（ISSC）が立ち上げ、国連教育科学文化機関（ユネスコ）、国連環境計画(UNEP)などが主導して組織した大規模な科学計画で、人類と地球の関係を再構築することを目的としています。

中国に設立された六つのグローバル研究ネットワークには、アジアモンスーン地域の持続可能な発展集成研究、総合的な災害リスク防止、水・エネルギー・食品関連の知識行動ネットワーク、海洋生物圏統合研究、未来の地球海岸、海洋表層・低層大気研究が含まれます。

これらの研究は雪氷圏のモニタリングから生態保護、都市の健康から食糧安全保障に至るまで、政策の実践に転化しつつあります。気象科学を例にとると、気候変動対応の分野で、中国気象局はすでにアジア、アフリカなどの発展途上国に気象の早期警戒を提供するネットワークサービスシステムを構築しており、「風雲」気象衛星はすでに133の国と地域に防災・減災早期警戒サービスを提供しています。（提供/CRI）