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25日、韓国・聯合ニュースTVなどは「ソウル・江南の3区に居住する満9歳以下の児童について、心の健康の問題が深刻な状況だと分かった」と伝えた。写真はソウル・江南。
2025年4月25日、韓国・聯合ニュースTVなどは「ソウル・江南の3区に居住する満9歳以下の児童について、心の健康の問題が深刻な状況だと分かった」と伝えた。
国会教育委員会に所属するチン・ソンミ議員(共に民主党)が健康保険審査評価院から提出を受けた資料によると、江南区、瑞草(ソチョ)区、松坡(ソンパ)区のいわゆる「江南3区」に住む9歳以下の児童のうつ、不安障害による健康保険料請求件数が、過去5年間で3倍以上増加した。2020年には1037件だったのが、1万943件に達した。3区の平均請求件数は1103件で、ソウル市25区平均(291件)の3.8倍となっている。
教育界関係者は「乳幼児期の私教育が実際に子供たちの精神健康に悪影響を及ぼしていることを示す資料だ」と状況の深刻さを指摘している。
また、ソウル市教育庁の資料によると、24年現在、ソウル市内には「幼児対象英語塾(英語幼稚園)」が240軒あり、このうち59軒は江南3区にあると集計された。全体の25%を占めており、英語幼稚園の4軒に1軒は江南3区に位置することになる。
チン議員は「身体的、情緒的に発達していくべき時期に過度な学習負担や競争ストレスがかかり、子供たちは苦しんでいる。教育部は乳幼児期私教育の実態を把握し、総合的な対策を講じるべきだ」と話している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「子供は駆け回って遊ばないと。ダメ親の劣等感の犠牲になる子供たちがかわいそうだ」「乳幼児から小学生まで、つまり13歳未満の子供の私教育を法律で禁じるべきだと思う」「ここまで来ると政府の介入が必要だろう」「塾ばかりがもうかる世の中。学校は形ばかりとなり、子供たちは疲弊していく」などのコメントが寄せられている。
一方で、「江南3区に精神疾患が多いのではなく、少しのシグナルや軽い症状にもすぐに気付き治療を受けさせようとする親が多いということでは」「江南3区は裕福な家が多いから、庶民的な地域に比べて心の問題に関心を向けている親が多いんだろう。お金のない庶民の家庭ではそこまでしない」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)
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