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中国の第1四半期の成長率は5.4%だった。写真はイチゴ農家。
中国経済の第1四半期(1-3月)報告が16日に発表された。速報値によると、同期の国内総生産(GDP)は31兆8758億元に達し、不変価格で計算すると、前年同期比5.4%増、前年第4四半期(10-12月)比1.2%増となった。2025年の中国経済は安定した好調なスタートを切った。
第1四半期を観察すると、消費という経済の「主要エンジン」の寄与が小さくない。
実物消費を見ると、買い換え政策が支えとなって、電動自転車、携帯電話、タブレットPC、スマートウォッチなど新たに市場を拡大している製品の売り上げが大幅に増加し、消費の回復上昇を力強く促進した。同期の社会消費財小売総額は同4.6%増となり、昨年前年より1.1ポイント上昇した。
サービス消費を見ると、中国の国産アニメーション映画「哪吒之魔童閙海(ナタ 魔童の大暴れ)」の興行収入が150億元(約3000億円)を突破し、清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休の3日間の観光総消費額は575億4900万元(約1兆1500億円)に達し、お茶と観光の融合、山間でのキャンプ、テーマ芸術展などのサービス消費がますます活気づいている。同期のサービス小売額は同5%増で、社会消費財小売総額の成長率を0.4ポイント上回った。
2月には、世界初のフォトニック・クロック・チップが開発に成功し、チップ上の時間制御速度を100倍向上させることができる。
このほど世界初かつ世界最大規模の2万4000TEU(標準コンテナ換算)クラス液化天然ガス(LNG)デュアル燃料超大型コンテナ船が上海で進水し、船主に納品された。
経済という巨大なシステムアップグレードの「マスターキー」を開けることで、中国は新たな質の生産力の発展において新たな進展を続けている。同期には一定規模以上のハイテク製造業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値額が同9.7%増、ハイテク製造業の付加価値額が工業に占める割合が15.7%に達した。工業の先端化、スマート化、グリーン化へとトランスフォーメーションする流れが明らかだ。
国家統計局がまとめたデータによると、昨年末現在、「三新(新産業・新業態・新ビジネスモデル)」経済の付加価値額が国内総生産(GDP)に占める割合が18%前後になり、デジタル経済コア産業の付加価値額の同割合は約10%に達した。中国経済の投資と輸出によって牽引されてきた従来の発展モデルに根本的な変化が生じ、国内需要とイノベーション駆動により経済成長を両面から推進する新たな構造が形成されつつある。
ここ数日、米国政府が対中関税を相次いで引き上げてきた中で、このような関税戦争を中国の対外貿易は耐え抜くことができるだろうか。
同期の報告に見られるいくつかの輸出指標から、中国の対外貿易の強靱性をうかがうことができる。
中国の輸出入規模が大きい。同期の中国の輸出入規模は同期の過去最高を更新し、8四半期連続で10兆元(約200兆円)を超えた。そのうち輸出は同6.9%増の6兆1300億元に達した。経済規模がますます大きくなると、「規模が大きいからこそ安定している」、「規模の経済効果」といった優位性もますます顕在化し、これが今後、外部からのさまざまな打撃に対応するための有利な環境を作り出すとみられる。
中国の輸出入市場が一層多様化している。同期には、中国の「一帯一路」共同建設国への輸出が同7.2%増となり、輸出入額全体に占める物品輸出入額の割合は50%を超え、市場が多様化する構造が形成されつつある。これはつまり、中国の単一の輸出市場に対する依存度が低下しているということを意味する。中国の対米輸出額が輸出額全体に占める割合は、2018年の19.2%から昨年末の14.7%に低下した。卵を同じカゴにだけ入れないようにすれば、リスクに対抗する能力が増強するだろう。
同期の各種指標を細かく分析すると、特に注目されるデータがある。同期の民間投資は同0.4%増となり、前年の減少から増加に転じた。不動産開発投資を除けば、民間投資は同6.0%増加したことになる。
民間投資の構造を分析すると、製造業への民間投資は同9.7%増、インフラへの民間投資は同9.3%増となり、成長率はいずれも同分野の平均を上回った。
世界は今、100年間なかった大変局の進行が加速しており、複数のリスクと課題が折り重なっている。世界2位の経済国として、中国経済は好調なスタートを切った。国際機関とウォール街の金融機関は中国の経済成長への予測を相次いで引き上げ、中国の資本市場に楽観的な見方を示している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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