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中国でアグリツーリズムが最近、活況を呈している。花見や茶摘み、春の山巡りなどで今年1四半期の全国アグリツーリズム観光客数は7億700万人に上った。写真は茶摘み。
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春の行楽日和を迎えた中国で、アグリツーリズム(農村で休暇を過ごすこと)が最近、活況を呈している、と中国メディアが伝えた。文化・観光部によると、今年第1四半期の全国アグリツーリズム観光客数は前年同期比8.9%増の7億700万人、収入は同5.6%増の4120億元(約8兆2400億円)に上った。
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中国網によると、中国のアグリツーリズム市場規模は持続的に拡大。産業チェーンも持続的に延伸し、総合的なけん引力が日増しに顕著になっている。全国のアグリツーリズム観光客数は近年、年平均で20%超増加している。アグリツーリズムの力強く発展する市場は人々の田園生活への憧れを担っている。
尽きることなき観光客は1000億元級の消費市場の形成を支えた。需要のけん引を受け、農村の資源が特色産業に変わった。文化・観光部のデータによると、全国で現在すでに1597のアグリツーリズム重点村・鎮が指定されており、6万以上の行政村がアグリツーリズム経営活動を実施している。
アグリツーリズム商品は観光、レジャー、ヘルスケア、避暑、氷雪、研究・学習などのニッチ分野を網羅。農業農村部によると、中国の昨年のレジャー農業売上高は9000億元弱で、観光業のシーン創出と業態融合が最も活発な分野の一つになった。
高度化が続くアグリツーリズムは特色栽培、生態養殖、農産物加工、民俗ショー、農村EC(電子商取引)などの業態の発展を効果的に押し上げた。農村部住民の生産のリズムと生活の様子にも大きな変化が生じた。
アグリツーリズムの「連農帯農」の効果がより顕著になり、田園が景勝地に、民家が民宿に、特色農産物が贈答品になった。村人は現地や付近での就業を実現。今年第1四半期の全国のアグリツーリズム就業者数は前年同期比2.2%増の712万人と達するという。
農村は国内客から好評を博しているだけでなく、徐々に外国人客が美しい中国を理解し、中国文化を感知するための窓口になっている。プラットフォームのデータによると、海外からのアグリツーリズムの予約が安定増を保っている。国連世界観光機関(UNWTO)が昨年末に発表した「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」リストには中国が申請した雲南阿者科村、福建官洋村、湖南十八洞村などの七つの農村が入選し、計15で世界一となった。(編集/日向)
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