拡大
中国のスポーツ産業は2021年からの5カ年規画期間に入ってから急速に発展。農村振興の支援、地域発展の推進、対外開放の拡大などの面で重要な役割を発揮している。写真は黒竜江省牡丹江市の中国雪郷風景区。
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中国のスポーツ産業は「第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)」期間に入ってから急速に発展し、都市機能の改善、農村振興の支援、地域発展の推進、対外開放の拡大などの面でますます重要な役割を発揮している。国営メディアが山東省済南市でこのほど開催された「25年全国スポーツ産業活動会議」の報告などとして伝えた。
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国営新華社通信によると、国家体育総局体育経済司の楊雪鶇(ヤン・シュエドン)司長はスポーツ産業分野の現状を紹介。「十四五」期間中、ウインタースポーツの全産業チェーンの発展を推進する「ウインタースポーツの質の高い発展による氷雪経済の活力喚起に関する若干の意見」、屋外スポーツ産業の発展をけん引する「質の高い屋外スポーツ施設の建設に関する指導意見」など多くの政策・措置が実施された、と説明した。
スポーツ大会経済は消費の潜在力を喚起。黒竜江省ハルビン市で2月に開かれた第9回アジア冬季競技大会(冬季アジア大会)では期間中のスポーツ・関連消費が前年同期比35.0%増の250億元(約5000億円)以上となった。浙江省杭州市で3月に開かれた26年開催のサッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選は観客動員数が7万人を超え、記録を更新した。
屋外スポーツ産業は順調に発展。雲南省で24年10月に4日間の日程で開かれた「中国屋外スポーツ産業大会」は、各産業に4億9000万元の直接的な経済効果をもたらしたほか、経済のけん引効果は約10億5000万元に上り、税収効果は5505万元となった。
ウインタースポーツの発展も続いている。24、25年のウィンターシーズンの国内スキー場の来場者数は前年同期比15.7%増の延べ2億3400万人になり、うち境外(外国と香港・マカオ・台湾地区)からの客足は29.9%増の75万9000人。スキー場内のスポーツ・関連消費は360億元を超えた。
スポーツ関連製造業の構造転換・高度化が着実に進み、スポーツ産業の規模がさらに拡大した。24年末発表の統計データによると、中国スポーツ産業の23年の規模は前年末比11.3%増の約3兆7000億元、増加値(付加価値額)は13.9%増の約1兆5000億元近くで、増加値が国内総生産(GDP)に占める割合は1.2%となり、内需の拡大と安定した成長を支える重要な原動力となった。
中でも広東省はスマートスポーツという新たな分野を開拓。23年のスポーツ産業規模が7000億元を超え、増加値は2300億元以上となり、伸び率は9.5%になった。江蘇省は「ハイエンド化、スマート化、グリーン(環境配慮)化」に向けて発展を推し進め、23年のスポーツ用品の生産・販売額は4398億5000万元に上り、同省のスポーツ産業規模の68.6%を占めたという。(編集/日向)
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