自動化率90%超で「半日配達」実現、中国の宅配はどれほど強いのか―中国メディア

人民網日本語版    2025年4月24日(木) 6時30分

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中国で消費シーンの多様化に伴い、宅配の作業効率が向上を続けている。

年初以来、中国における消費シーンの多様化に伴い、宅配の作業効率が向上を続けている。国の総合的立体交通網を基盤として、高速鉄道や飛行機で運ばれる宅配便が増加し、これまでの翌日配達が当日配達になり、さらには半日配達が実現した。

四川省の消費者の蒋さんは、前日にネットのライブ配信で購入したフラワーブーケを受け取った。蒋さんが購入した花は遠く離れた雲南省にあるアジア最大の生花市場から来たものだ。この市場では平均して1日当たり2000万本以上の花が取引されており、全国の取引量の75%を占める。これらの花は初期修正、段ボール包装、集荷梱包の後、雲南省昆明市から四川省成都市に向かう早朝の高速鉄道に載せられる。わずか4時間で成都に到着し、消費者の手元へと届けられる。

今年第1四半期(1-3月)に高速鉄道で輸送された雲南省の花の1日当たり輸送量は前年同期比50%増の4.5トンに達した。また、火鍋のスープベースなど四川省の特産品も高速鉄道を利用し、短時間で遠方へと運ばれ、スピーディーに消費者の手元に届けられる。

中国の宅配便はどれほど強いのか。一連のデータから現在の中国宅配便産業の強さがうかがえる。1秒当たり約5700個の宅配便が発生し、1日の宅配便処理件数は最高7億2900万件に達した。

年初以来、中国の宅配便産業は高効率の運営が続いており、スマート化・自動化設備の導入が加速し、全国に1300カ所ある一定規模以上の宅配便処理センターの90%以上が自動化を実現し、300万個を超える宅配便が自動化設備によって運ばれた。

一定規模以上の宅配便処理センターの90%以上が自動化を実現 江蘇省蘇州市呉江区の宅配便仕分けセンターでは、全国各地から届いた宅配物がカゴ台車に積まれ、自動フォークリフトが文書類、小型荷物類、大型荷物類など種類ごとにスマート仕分けラインへと運ばれる。

作業を補助する黄色いロボット「小黄人」、高速回転する仕分けベルトコンベアなど、スマート検査装置が荷物をその移動する全ルートにわたって追跡し、一つ一つの荷物を正確に仕分けていく。視覚認識や人工知能(AI)などの技術的支援により、1秒間当たり30個以上の荷物を仕分けることができる。

スマート技術が仕分けプロセスで大活躍すると同時に、自動化設備も宅配便配達の在り方に大きな変革をもたらしている。河南省安陽市の自動運転車製造作業場では、作業員が車台の取り付けやフレームの組み立て、四輪アライメントを行い、無人搬送車が設定されたルートに沿って自律移動する。各工程はシームレスに連携し、高効率の流れ作業を実現する。ここでは10分に1台の自動運転車がラインオフする。

受注が増えるのに伴い、より高い効率とより低いコストを追求するのが物流配送における中核課題になり、自動運転車メーカーは技術イノベーションを強化し続けている。

国家郵政局によると、24年末時点で中国の一定規模以上の宅配便処理センターは1300カ所に達し、自動化率は90%を超え、宅配便産業のコスト削減と効率向上に効果的に貢献している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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