サッカー中継でまさかの“放送事故”、人気解説者が解雇される騒ぎに=背景に深刻な地域差別―中国メディア

Record China    2014年10月4日(土) 18時10分

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3日、中国男子サッカーリーグの試合中継で、上海の人気解説者が対戦チームの選手全員を「イヌ」と呼んだ事件について、中国メディアは「放送事故」と断定し、痛烈に批判した。資料写真。

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2014年10月3日、中国男子サッカーリーグの試合中継で、上海の人気解説者が対戦チームの選手全員を「イヌ」と呼んだ事件について、中国メディア・騰訊網は「放送事故」と断定し、痛烈に批判した。以下はその概要。

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サッカー中国スーパーリーグの江蘇舜天と上海申花の試合で、上海PPTV(動画配信サイト)の解説者・周亮(ジョウ・リアン)氏が生中継で江蘇舜天の選手を「蘇北狗(イヌ)」と連呼。「蘇北」とは江蘇省北部を指すが、この侮辱発言は江蘇サポーターの激しい怒りを買い、PPTVには多数の抗議が寄せられた。事態を重く見た同社は、周氏の解雇を発表した。

周氏の侮辱発言は、放送事故そのものだ。彼の問題発言は「蘇北のイヌ」だけではない。カメラに映し出された観客スタンドのカップルについて、「この男は他の男の奥さんを連れて来てる」などと発言している。

今回の放送事故で周氏が解説者を解雇されたのは当然のことだが、中国に存在する激しい地域差別や都市差別がその背景にある。都市対抗の試合では、サポーターたちが互いに罵り合う光景があちこちで見られる。ネット上には、地方攻撃のコメントが後を絶たない。急速な経済発展で生じた地域格差が、中国人に歪んだ優越感や劣等感、差別意識をもたらした。中国社会にまん延する差別意識をなくすには、この地域格差をなくすことが先決だ。(翻訳・編集/本郷)

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