「巨人階段」が人気を博すも、地元当局「絶対に登らないで」―中国

Record China    2025年4月21日(月) 22時0分

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中国・四川省で「巨人階段」と呼ばれるスポットが人気になり、大勢の観光客が足を運んでいるが、現地当局は「登らないように」と注意を呼び掛けている。

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中国・四川省で「巨人階段」と呼ばれるスポットが人気になり、大勢の観光客が足を運んでいるが、現地当局は「登らないように」と注意を呼び掛けている。中国メディアの上游新聞が20日付で伝えた。

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記事によると、問題の階段があるのは同省都江堰市竜池鎮にある竜池国家森林公園で、階段の1段の高さが1メートル余りあり、大人でも手足を使ってはい上がらなければ登れないもの。小紅書(RED)や抖音(Douyin。中国版Tiktok)にも関連の動画が多数投稿されており、その大きさから「巨人階段」と呼ばれ、いわゆる「映えスポット」として人気を博しているという。

現場で動画を撮影した陳さんは「4月18日に森林公園をハイキングしていた時に見つけた。階段は入り口から1キロほど進んだ場所にあった。登っている人が大勢いた。(自分も登ったが)まあまあ登れるかなという感じ。ただ高さはあるので、ある程度の運動能力は必要。僕は2回跳んでやっと登れた。腕の力が足りなかったり、ジャンプ力が弱かったり、背が低い人は登るのに時間がかかると思う」と語った。

巨人階段

一方、竜池鎮の地元政府職員は「この森林公園は現在運営されていない。地震や土石流で被害があったが道路などが復旧しておらず、開放されていない」と説明した。記事によると、同森林公園は2010年8月13日に閉鎖されており、公園へ向かう道路の両側には「竜池国家森林公園は一般開放されておらず、すべての車両および人の立ち入りを禁止する」との掲示が出ているという。

職員は「巨人階段」について「山の斜面崩壊を防ぐために造られた階段状の防護構造。景勝地ではない」とし、「絶対に登らないように。本当にとても危険だ。保護装置もないし、一般に開放している場所でもない。万が一事故が起きても、救助の連絡すら取れない可能性がある。無謀な行動は控えてほしい」と呼び掛けた。

中国のネットユーザーからは「何が面白いのか分からない。山に登った方が良いだろう」「『巨人階段』は巨人に登らせておけ。普通の人は行かない方が良い」「遊ぶための施設ではない。自分勝手な行動で他人に迷惑をかけないでほしい」「大人なんだから自己判断で好きにすればいい。その代わり、事故が起きても騒ぐなよ」「こんな記事出したら逆に宣伝になっちゃうんじゃないの?」「道を封鎖すべきじゃないか」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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