世界各国の識者は、米国の関税政策の乱用は米国経済に影響を与えるだけでなく、グローバル貿易にダメージを与えることになると述べ、米関税政策の最大の被害者は米国自身だとの認識を示しています。

【その他の写真】

駐中国サウジアラビア大使館の前商務参事官ハリド氏は、「米国経済の角度から見れば、物価が上昇し、金融市場にも影響を与えることになる。同時に、グローバルな角度から見れば、巨大な影響が生じ、貿易と国際関係に大きな混乱を招くことが予想される。関税戦が継続すると、状況はますます深刻化する可能性がある」と分析しました。

また、オランダに本拠地を置く総合金融機関INGグループのハンガリー出身エコノミストのビロバツ氏は、「世界史上、貿易の閉鎖や保護主義を通じて、グローバル経済に改善や進歩をもたらしたことはなかった。関税問題はゼロサムゲームではない。トランプ大統領は米国が関税政策により利益を得て、その他の国は失敗すると認識しているようだが、実際は全員が敗者となる」との考えを示しました。（提供/CRI）