中国の最高人民検察院はこのほど、2024年1月から25年3月に発生した結婚・恋愛仲介業に関わる犯罪で1546人を検挙したと発表した。中国メディアの北京日報などが17日付で報じた。

同検察院はいくつかの事例を紹介しており、その中で違法な国際結婚仲介業、人身売買を行った万（ワン）被告は、46人の外国人女性を誘拐して中国に入国させ、中国各地の独身男性に紹介して結婚させることで、133万元（約2600万円）の利益を得ていた。女性の中には自国で「事実婚」の状態にあった人もいたという。

中国のネットユーザーからは「（女性は）ベトナム人が多いだろうな」「厳罰に処せ」「（女性を）売った方は処罰されたわけだが、買った方は？」「売る方も買う方も同罪だろ」「男をだます方法を一番よく知っているのは、やっぱり男だな」「こういうのは“個別のケース”なのだろうか（結婚仲介業はみんな同じではないのか）」「結婚できなかったらどうするんだ。致し方ない選択だろう」といった声が上がっている。

同検察院は上記のほかにも、結婚仲介プラットフォーム上で事業に成功した男性を装って被害者に近付き、賭博サイトに誘導して847万元（約1億6500万円）余りを詐取した陳（チェン）被告の事例や、同じく結婚仲介プラットフォームで成功者を装ってターゲットを探し、投資を名目に被害者らから1679万元（約3億2700万円）を詐取した李（リー）被告ら32人の詐欺グループの事例も紹介している。（翻訳・編集/北田）