チャオ・リーイン（趙麗穎）とホアン・シャオミン（黄暁明）が主演の中国ドラマ「造城者」で、エキストラへの報酬の未払いが報じられた。

昨年11月にクランクインし、先月末にクランクアップが明らかになった「造城者」だが、同作のエキストラが微博（ウェイボー）などのSNSを通じ、報酬の未払いを次々に訴えていることが注目されている。

改革開放期に農民の力で現代都市を造り上げる大きなプロジェクトを描いた「造城者」には大勢のエキストラが出演している。実際にエキストラを務めた人の投稿で最も早いのは1月末のもので、内容では年明けから未払いが始まっていたと指摘している。

未払いは数カ月にわたって続き、現在も支払いがない状態との訴えもあるほか、エキストラの学生は1日に10時間続くこともあった撮影で、報酬は1回につき70元（約1400円）、残業代は1時間10元（約190円）と記しており、これはロケ地の最低賃金を下回る数字となる。また、極寒期に行われた真夏のシーンの撮影では、現場にエキストラ用の暖房設備がなく、体調を崩す人が続出したという。

報酬未払いや劣悪な環境を訴える投稿が相次ぐ中、17日の時点で「造城者」側は特に反応を示していない。ネットではチャオ・リーインやホアン・シャオミンのファンが、イメージダウンを懸念して早い対応を求める声を上げている。また一方では、仲介業者の中抜きを疑う声も多く、これは「造城者」に限った問題ではないと指摘する意見も上がっている。（Mathilda）