中国南部、広東省広州市にある広州白雲国際空港の「ペットターミナル」が14日、メディア向けに公開されました。同空港のT1ターミナルに位置し、空港ターミナルに設置された中国では初めてのペット連れ旅客専用スペースで、5月から正式に一般公開されます。

「ペットターミナル」の建築面積は2000平方メートルです。ターミナル内では、ペットを連れて飛行機に乗るために必要な検疫やチケット予約、ペット輸送、ペットを連れたチェックイン、ペットの預かりなどの各種サービスが提供されています。

同ターミナルがオープンすると、旅客が中国のSNS「微信（ウィーチャット）」上にある同空港のミニプログラムでペットの種類や目的地などの情報を登録して予約すれば、「ペットターミナル」はオンラインですべての手続きを済ませてくれます。従来まで7日かかったペットのフライト手続きに必要な時間は、最速で2日に短縮されます。

「ペットターミナル」は、ペット連れの旅客のために集毛器やマッサージチェア、ひき立てのコーヒーなどが用意されているほか、ペット専用の快適なソファ、ネコ用の爪研ぎ、新鮮なペットフードも提供されます。初めて飛行機に乗るペットのために、ストレス解消効果のあるエッセンシャルオイルや一定の温度と湿度に保たれた酸素カプセルも用意されています。また、同空港に到着するペット向けに、疲労を和らげるためのクリーニングケアとメンタルケアサービスが提供されます。

さらに、長距離旅行をする旅客向けに、「ペットターミナル」ではペットを預かる「ペットホテル」が併設されており、同時に最大30匹のペットを収容できます。ホテルでは浄水された飲用水設備、新鮮なペットフード、1日2回計2時間の屋外散歩、プロによるグルーミングとシャンプー、24時間稼働の空気清浄、消毒・殺菌、空気の質のリアルタイムモニタリングなどのサービスが用意されています。外出中の飼い主が安心できるように、毎日、遠隔地との双方向動画を送ることもできます。（提供/CRI）